ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「在りし日の歌」

200403 地久天長 中国 脚本・監督:ワン・シャオシュアイ 中国東北部の地方都市、1970年の終わり頃から30年に渡って、一人っ子政策に翻弄される普通の夫婦の軌跡をたどる。183分と長い作品だが、飽きることなく画面に見入ってしまった。どうでもいい挿話もあ…

「シェイクスピアの庭」

200327 ALL IS TRUE 英 101分 製作・監督・主演:ケネス・ブラナー サー・デイムの称号を持つ3人のシェイクスピア俳優による競演が見もの。 1613年、ロンドンにある劇場グローブ座が舞台装置の不手際で焼け落ち、20年ぶりに故郷のストラトフォード・アポン…

「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」

200423 こんな記録が残されていたとは!1969年5月、あの悲劇的な事件からおよそ1年半前のこと。愚亭は社会人になって3年目。当時の学生運動のことはもちろん知ってはいたが、殊更関心を持って動向を注視していたほどでもなく、こんな熱のこもった激論を戦わ…

「彼らは生きていた」

200321 THEY SHALL NOT GROW OLD (直訳だと「彼らに歳は取らせない」か?)英・NZ合作 99分 製作・監督:ピーター・ジャクソン 予告編を何度か見て、これは絶対に見逃せないと感じた作品。驚愕の作品だ。愚亭も一度行ったことがあるロンドン市内の戦争博物…

オペラ「わが町」

200319 このチラシも、実にオシャレだ。(素晴らしい作品で、なんでも褒めたくなってしまう) 上演が危ぶまれる中、ゴーサインを出した主催者の勇気には恐れ入る。こちらもギリギリまで半信半疑。(ちなみに高齢の姉は、チケットは買ってあったが、さすがに…

「レ・ミゼラブル」

2003 LES MISÉRABLE 2019 仏 104分 脚本・監督:ラジ・リ(マリ生まれ、アフリカ系フランス人 41歳) 凄い作品が出現!パリ近郊モンフェルメイユにある、荒れ果てた団地が舞台。住人は最低限の生活を強いられている、主としてアフリカ系移民たち。見るからに…

「リチャード・ジュエル」

200316 RICARD JEWELL 2019 米 131分 製作・監督:クリント・イーストウッド 間もなく90になろうとする監督が作った作品とは思えない。そう言えば、日本でも100歳で亡くなる前の年に「一枚のはがき」を撮った新藤兼人という凄い監督がいたが。 1996年アト…

「スキャンダル」

200311 BOMBSHELL(爆弾)米 109分 監督:ジェイ・ローチ キャプションにあるハリウッド至高の三大女優はいくら何でも、言い過ぎ。二人はともかく、マーゴット・ロビーは無理! 平凡な展開だ。ただ、ニコール(52)とセロン(44)の競演が楽しみででかけた。ロビ…

「ジュディ 虹の彼方に」

200309 JUDY 米 118分 監督:ルパート・グールド ジュディー・ガーランドという女優、実はよく知らなかったと言うことが、本作を見てよくわかった。もちろん幼少時に出演した出世作「オズの魔法使い」は後年何度か見てはいるが、せいぜいその程度。「スター…

「オペラのアンサンブルを楽しもう#9」@音楽の友ホール

200306 せっかくチケットを購入していたのに、コロナに恐れをなした姉が行かないというので、代わって愚亭が。このホール、前回いつ来たか記憶にないほど、久しぶり。天井が高く音響は悪くないが、床面がまったくフラットで、椅子の配置も、前列席と席の合間…

「ヴォツェック」METライビビューイング

200305 ついに見ることになった本作、実に驚きの舞台だった。ある程度の情報は事前にしっかり仕込んで行ったのだが、まさかこれほどとは!中でも驚くのは演出と装置!一言でカオス、混沌と荒廃に塗りつぶされた舞台と言っていい。細かい作り込みの装置と、高…

「マザーレス・ブルックリン」

200301 MOTHERLESS BROOKLYN 米 144分 製作(共)・脚本・監督・主演:エドワード・ノートン エドワード・ノートン出演作品は随分見ているが、彼がこれほどの才人ということは知らなかった。実話に基づいた原作(1990年代の設定)を、彼が1950年代に置き換え…

「神宮の杜に集う彫刻家たち」明治神宮鎮座百年祭奉祝 奉納展

200227 晴れ上がった空を背景に鳥居がくっきり 久しぶに明治神宮へ。平日の真昼間だが、人影まばらはやはりアレの影響らしい。外国人もほぼすべて西欧系(のようだ)。 この快晴の下、ラッキーな一組 今日の目的は、本殿を囲む回廊に展示されている彫刻群。 …

「画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」三菱一号館美術館開館10周年記念

200226 ブロガー対象の内覧会へ。 確か4,5年前に、森アーツセンターギャラリーで、「こども展」を見た記憶があるので、それ以来となる”こども展”。 その時とは画家がまったく異なるから、初めて見る作品ばかりで、その点でも、大いに興味をそそられた。一点…

現代のレクイエムを聴きにトリトン・スクエアへ

200224 友人が出演する演奏会へ。今日はまさに春の陽気の中、晴海まで地元(蒲田)合唱団仲間と出かけ、軽く海鮮ランチを楽しんでから、ちょっとした庭に出てテイクアウトのコーヒーとおしゃべりを楽しんだ。花々が咲き乱れ、というのは、まあちょっと言い過…

ドンナ・アンナを聴きに根津へ

200223 地元合唱団の団員の一人が出演する発表会へ。開幕後すぐに登場すると聞いていたので、開演時間に間に合うように着いてみたら、ほぼ満席状態。衣装を着けたキャストたちが、補助椅子を並べたり、大変な盛況ぶり。主催者には嬉しい誤算だったようだ。 …

「男と女 人生最良の日々」

200219 LES PLUS BELLES ANNÉES D'UNE VIE (人生最良の年々)仏 90分 製作(共)・脚本・監督:クロード・ルルーシュ パリ市内を南北へ駆け抜けてたどり着いたのはモンマルトル。 1966年公開の「男と女」、フランシス・レイの名曲と共に映像が一つ一ついつ…

「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」

200218 LES TRADUCTEURS 仏・ベルギー合作 105分 監督:レジ・ロワンサール(「タイピスト」2012) 例のダ・ヴィンチ・コードのダン・ブラウンが「インフェルノ」を出版する際に、各国語の翻訳家たちを一堂に集めて缶詰にしたことをヒントにして作ったとか。…

「1917 命をかけた伝令」

20200218 1917 英 119分、製作・脚本・監督:サム・メンデス また戦争映画の傑作が一つ サム・メンデスが自身の祖父から聞いた話を基にして製作したことになっている。第1次大戦で、実際フランス北部の塹壕戦で悲惨な戦いを強いられた祖父は、ほとんどその時…

FACE展 2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展 内覧会へ

202014 我が家からは近くもないのに、職場が新宿だったためか、せっせと通ったこの美術館だが、いよいよこの会場での最後の展覧会となった。通称パンタロンビル、旧安田火災海上本社ビルができたのは1976年春。その後、現在の損保ジャパン日本興亜ビルに名前…

フレッシュ名曲コンサートシリーズで種谷典子を聴く

200208 つい先日、「こうもり」の抜粋上演で同じ舞台に乗った種谷典子を聴きに、久しぶりにカミさんと近くのきゅりあんへ。 原田慶太楼は最近テレビで存在を知ったばかりだが、ちょっと変わった経歴である。現在もアメリカ在住で、海外で多く活動しているよ…

山田武彦の「歌でめぐる世界の旅」@大田区民プラザ小ホール

200207 見えにくくて、すみません! フレッシュ感漂う4人の女性歌手によるコンサート。Vol.7というから、これまで何度かやっているシリーズで、他の回では男性陣も加わり、ほぼ固定メンバーで構成されているようだ。今回は女声のみだが、次回(5/15)は、逆…

「はじめのいっぽ」喜歌劇「こうもり」からの抜粋演奏会@大田区民プラザ大ホール

200202 昨年の7月末から稽古を続けて、ついに本番を迎えた。合唱団員としてのオペラ出演は一昨年の「椿姫」以来、2度目となったが、喜歌劇ということで、めまぐるしいほど舞台狭しと動かされ、フリを覚えると歌唱がおろそかになり、歌唱に集中すると動きを…

フォードvsフェラーリ

200130 Ford v Ferrari 米 153分 監督:ジェームス・マンゴールド 単なるカーレースの話かと思うと、さにあらず。かなり奥行きの深い作品であることが分かってくる。タイトルにあるように、それまでのカーレースでは絶対王者であるフェラーリにフォードがあ…

「パラサイト 半地下の家族」

200128 PARASITE 韓 132分 脚本・監督:ポン・ジュノ これは、もうかなりの面白さ!カンヌ映画祭でパルム・ドール賞を取ったというのもむべなるかな。いかにもフランス人が好みそうな作品。 ソウルの超高級住宅に住む、絵に描いたような富豪一家と、対照的に…

VENTI 鈴木江美ソプラノリサイタル

200125 VENTIはイタリア語の20。つまり歌手生活20周年のこと。 鈴木江美を初めて聞いたのは・・・思い出せない。しかし、十数年前から、あちこちで。そう、彼女はオペラ本公演よりソロコンサート、ドゥオコンサートで聞く機会が圧倒的に多い。つまり小規模…

稽古も大詰め 「はじめのいっぽ」(喜歌劇「こうもり」第2幕からの抜粋上演)

200124 昨夏からの稽古もいよいよ大詰め。今日は、舞台となる大田区民プラザの大ホールで初めての通し稽古が行われた。 女性陣は当日の衣装着用、男性陣も靴だけは当日使用のエナメルシューズを履いてスタンバイ。冒頭、山台上での演技となるが、相手役女性…

初めての気管支鏡検査

200120 昨夏、区が実施している無料検診でひっかかった右肺下部にある小さな影、秋以降、レントゲン、CT, MRI, PET検診、さらに喀痰検査までやったが、正体不明のまま。やはり放置するのはまずいということで、気管支鏡で直接患部から一部掻き取ってチェック…

「再会の夏」

200114 LE COLLIER ROUGE(赤い首輪)87分、仏・ベルギー合作 脚本・監督:ジャン・ベッケル 舞台は1919年夏、フランスの片田舎。軍判事でもあるランティエ少佐はリタイア直前の最後の仕事として、汗を拭きふき、村にやってくる。留置されている元兵士モラッ…

ウィーン・サロン・オーケストラ@アプリコ大ホール

200112 よくウィーンとかナポリとか適当に名前を冠して、実は現地ではまったく無名の団体の来日公演があるのだが、この楽団は、その点では素性のしっかりした楽団のようだ。 今日は前から4列目で、久しぶりにカミさんと優雅なウィーンの調べを心ゆくまで堪…