ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

映画

「密偵」

171116 韓国 140分 監督:キム・ジウン 日本統治時代の朝鮮、独立を目指す抗日運動組織「義烈団」(実在した)を一網打尽にしようとする日本側トップ、ヒガシ(鶴見辰吾)は、手先として使う朝鮮人、イ・ジョンチル(ソン・ガンホ)に義烈団の徹底監視を命じ…

「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」

171116 原題:RODIN 仏 120分 脚本・監督:ジャック・ドワイヨン 没後100年(1917.11.17没)を記念して作られた作品。「地獄門」の制作に追われるロダンの、愛弟子であり、愛人であるカミーユ・クローデルとの奔放な生き方を描く。 彼女の彫刻家としての技が一…

「ノクターナル・アニマルズ」

171104 原題も:NOCTURNAL ANIMALSとまったく同じ。こういう邦題の付け方は楽だし、そして変にいじらない方がいい。米 116分。製作・脚本・監督:トム・フォード(56歳、ファッション・デザイナーでもある才人) 上のタイトルの下に「人は誰かを愛したら、放…

「ブレードランナー2049」

171030 原題も:BLADE RUNNER 2049 米 2017 163分(長い!)製作総指揮:リドリー・スコット、監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(カナダ人)彼が監督した「灼熱の魂」(2010)以降、日本公開作品はすべて見ている。いずれもほぼはずれはない。 そもそも35年前の作…

「アトミック・ブロンド」

171020 原題も:ATOMIC BLONDE 2017 米 115分 監督:デビッド・リーチ(監督業以外に、俳優、作家、スタントなど多彩なキャリア。これまでブラピやヴァンダムのスタントダブルをこなしてきている) スパイ映画によくあるパターン。騙したつもりが騙されての…

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

171017 自分にとっては、まあまあの作品。そもそも東野圭吾の読者ではないし、この種のタイムスリップものは極力避けてきたが、たまたま上映時間の関係と最近、ある人から聞いた評判で見に行くことに。なにも言い訳がましい説明は要らないのだけど・・・。 1…

「ドリーム」

171010 原題:HIDDEN FIGURES 米 127分 製作・脚本・監督:セオドア・メルフィ(「ヴィンセントが教えてくれたこと」2014、「ジーザンズ 初めての強盗」2016) だいぶ脚色されているらしいが、ほぼほんとうの話をベースにした作品。日本ではもとより、米国で…

「ポルト」

171004 原題もPORTO。76分と短い。ポルトガル・フランス・アメリカ・ポーランド合作。製作(共同)・脚本・監督・編集:ゲイブ・クリンガー(本作が日本初公開作品、ブラジル人) ポルトガルのポルトが舞台の詩情溢るる作品。キース・ジャレットのような物憂…

「スクランブル」

170928 原題:OVERDRIVE 米仏 94分 監督:アントニオ・ネグレ('82生まれ、コロンビア、日本公開作品なし) 高級車専門の車泥棒兄弟が命がけで盗んだ高級車の持ち主がギャングの親分だったことから起きるヴィンテージ・カー集団窃盗と南仏海岸沿いの山道をス…

「セザンヌと過ごした時間」

170927 原題:CEZANNE ET MOI (セザンヌと私)仏 114分 脚・監:ダニエル・トンプソン(75歳、モナコ、「シェフと素顔と、おいしい時間 2002、「モンテーニュ通りのカフェ 2006)10年ぶりの監督作品。 幼少時から仲良しだったゾラとセザンヌの生涯にわたる交…

「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

170926 原題:A STREET CAT NAMED BOB 英 107分 監督:ロジャー・スポティスウッド(72歳、カナダ、ほとんどの作品が日本未公開かTV用、日本公開作品では「007 トモロー・ネヴァー・ダイ1997ぐらいが代表作か) 麻薬常習者でホームレスの青年が、その後、更…

「三度目の殺人」

170913 原案・脚本・編集・監督:是枝裕和 これぞKORE-EDAワールドって言うやつかな。実に緻密な構成で、画面に観客を強引に引きずり込み、なおかつ、見終わっても、なにかモヤモヤ感が漂いながら出てくる典型的な作品。 「そして父になる」と同様、外では優…

ダンケルク

170911 原題:DUNKIRK (これは英語表記、発音はダンカーク、一方、ダンケルクのあるフランスでは、DUNKERQUEと綴る)英米仏合作 106分 脚本・監督:クリストファー・ノーラン(「ダークナイト」、「インセプション」、「インターステラー」などなど、ほぼ全…

「禅と骨」

170908 こういう人がいたとは知らなかった。上に書かれている通りで、ヘンリー・ミトワ(Henry Mitwer)は粋人であり、変人である。 日本人の母(新橋の芸者だったらしい)とドイツ系アメリカ人の父の間に横浜生まれ、横浜育ち。外見は全く外国人ゆえ、スパイ…

「関ヶ原」

170906 149分 脚本・監督:原田眞人 原作:司馬遼太郎 テレビドラマでは、何度か見た記憶があるが、映画では初めて見る。さすがに今時の作り方だと、戦闘シーンなど、とてつもない迫力で、思わずワクワクする。 監督は司馬ワールドにずーっと強い憧れがあっ…

「新感染 ファイナル・エクスプレス」

170905 原題はハングルで表記不能。参考までに英語タイトルはTRAIN TO BUSAN(釜山行き列車)114分 韓国 監督・ヨン・サンホ この邦題は秀逸!新幹線の中での新感染という、語呂合わせみたいな具合だ。舞台になっているのは、ソウル発釜山行き韓国版新幹線、…

「ワンダーウーマン」

170905 原題もWONDER WOMAN 米 141分 監督:パティー・ジェンキンス(「モンスター」2003) ギリシャ神話の世界の話だが、冒頭シーンは現在のパリ。空撮で、徐々にルーブル博物館にズームしていき、ピラミッドの真上から内部へという導入部。 映画は、古代(…

「パターソン」

170831 原題:PATERSON 米 118分 脚・監:ジム・ジャームッシュ(64歳、日本公開作品、多数だが、これまで一本も見ていない) パターソン(実際の発音はパタスンで、アクセントは最初に来る)は、ニュージャージー州の、何の変哲もないありふれた地方都市の…

ハイドリッヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

170822 原題:ANTHROPOID (類人猿)チェコ・仏・英合作 120分 製作・脚本・撮影・監督:ショーン・エリス(47歳、英国) この時代(1942年)前後のナチが絡む作品はどうしても見たくなる。よくできた作品だけに、関東地方1館上映は実にもったいない。 第二…

「フェリシーと夢のトウシューズ」

170815 原題:BALLERINA 89分 仏・加合作 原案・監督・製作総指揮:Éric Summer(フランス・カナダの二重国籍。エリック・スメーと発音) 画質の良さと、肌の質感、街並み、建物のリアルな描き方、細部へのこだわり等で、てっきりピクサーフィルムと思い込ん…

「ローザは密告された」

170814 原題:MA' ROSA (ローザおばさん)フィリピン映画。110分 監督:ブリランテ・メンドーサ 骨太の社会派ドラマ。テーマは、貧困、汚職、腐敗、家族愛、麻薬。フィリピン映画というのは、多分初めて見たような気がする。滅多に日本で上映される機会がな…

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」

170803 原題:THE FOUNDER 米 115分 監督:ジョン・リー・ハンコック 世界に先駆けて、飲食の世界でフランチャイズシステムを確立したレジェンド、レイ・クロックの成功譚を映像化。 一時期フランチャイズ・ビジネスに身を置き、キャリアの最後は偶然フラン…

「ビニー/信じる男」

170801 原題:BLEED FOR THIS(これに血を流せ➡︎このために戦え、かな?)米、117分 原案・脚本・監督:ベン・ヤンガー、製作総指揮:マーティン・スコセッシ 割にボクシングは知っているつもりだったけど、こんなボクサーがいたこと、知らなかった。つまり…

「ボン・ヴォヤージュ〜家族旅行は大暴走〜」

170728 原題:À FOND(力一杯 ブレーキを目一杯踏み込む意味)仏 91分 監督:ニコラ・ブナム フランス人にとってのヴァカンスは1年の中での最大イベント。この一家、今年は最新装備付き新車で颯爽と走り始めたのはいいのだが・・・ 整形医師の亭主、臨月の女…

「ヒトラーへの285枚の葉書」

170725 原題:ALONE IN BERLIN (ベルリンで一人)ちなみに、ハンス・ファラダの原作タイトルが「ベルリンに一人死す」103分 実話だそうだ。考えれば、ありそうな話ではある。昔、ドイツ映画で、「白バラの祈り ゾフィー・ショル 最期の日々」(2005)という、…

「甘き人生」

170719 原題:FAI BEI SOGNI (いい夢を見るのよ!)伊仏合作 130分 脚本・監督:マルコ・ベロッキオ、マッシモ・グラメッリーニの自伝的小説を映画化したもの。 1969年のトリノと90年代のローマが何度か交錯する。主人公のマッシモは、9歳の時、突如最愛の…

「歓びのトスカーナ」

170713 原題:LA PAZZA GIOIA (大喜び)伊仏合作 監督:パオロ・ヴィルツィ 主演のヴァレーリア・ブルーニ・テデスキの上手さが断然光る作品!相手役の、監督の女房でもあるミカエラ・ラマッツォッティも見事な演技だった。テデスキさんは、例の元仏大統領…

「ボンジュール、アン」

180711 原題:PARIS CAN WAIT(英)、BONJOUR, ANNE(仏) 米 92分(程よい長さだ)製作・脚本・監督:エリノア・コッポラ (フランシス・フォード・コッポラの奥さんで、ソフィア・コッポラの母親、自分の体験を基に作ったというから、なかなかの才人。すご…

「LIFE」

170710 原題のまま。米 104分 監督:ダニエル・エスピノサ(「デンジャラス・ラン」「チャイルド44 森に消えた子供たち」) スペースSFだが、かなり現実味を帯びているのは、火星から土を採取して、生命体の存否を確認する話だからだ。ただ、展開の仕方は「…

「おとなの恋の測り方」

170603 原題:UN HOMME A LA HAUTEUR(腕利き、という意味があるようだが、身長hauteurに引っ掛けたタイトルだろう)仏 98分 監督:ローラン・ティラール(日本公開作品としては、3本目) 身長136cmの建築家、アレクサンドル(ジャン・デュジャルダン)が、…