ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

映画

「甘き人生」

170719 原題:FAI BEI SOGNI (いい夢を見るのよ!)伊仏合作 130分 脚本・監督:マルコ・ベロッキオ、マッシモ・グラメッリーニの自伝的小説を映画化したもの。 1969年のトリノと90年代のローマが何度か交錯する。主人公のマッシモは、9歳の時、突如最愛の…

「歓びのトスカーナ」

170713 原題:LA PAZZA GIOIA (大喜び)伊仏合作 監督:パオロ・ヴィルツィ 主演のヴァレーリア・ブルーニ・テデスキの上手さが断然光る作品!相手役の、監督の女房でもあるミカエラ・ラマッツォッティも見事な演技だった。テデスキさんは、例の元仏大統領…

「ボンジュール、アン」

180711 原題:PARIS CAN WAIT(英)、BONJOUR, ANNE(仏) 米 92分(程よい長さだ)製作・脚本・監督:エリノア・コッポラ (フランシス・フォード・コッポラの奥さんで、ソフィア・コッポラの母親、自分の体験を基に作ったというから、なかなかの才人。すご…

「LIFE」

170710 原題のまま。米 104分 監督:ダニエル・エスピノサ(「デンジャラス・ラン」「チャイルド44 森に消えた子供たち」) スペースSFだが、かなり現実味を帯びているのは、火星から土を採取して、生命体の存否を確認する話だからだ。ただ、展開の仕方は「…

「おとなの恋の測り方」

170603 原題:UN HOMME A LA HAUTEUR(腕利き、という意味があるようだが、身長hauteurに引っ掛けたタイトルだろう)仏 98分 監督:ローラン・ティラール(日本公開作品としては、3本目) 身長136cmの建築家、アレクサンドル(ジャン・デュジャルダン)が、…

「海辺のリア」

170628 2016年作品 105分 脚本・監督:小林政広 これは完全なる舞台劇で、動きもセリフも舞台を見ている感じだ。ラストシーンなど、海をバックに浜で朗々とセリフを唸る仲代の左右の動きも、きちんとカメラの視野に収まるように計算されている。フラッシュバ…

「ジーサンズ はじめての強盗」

170627 原題:GOING IN STYLE (自分らしく堂々と生きる、というような意味か) 米 96分 監督:ザック・ブラフ(日本公開の初監督作品、まだ48歳) 1979年に作られた映画のリメイクだそうだ。そっちは見ていない。シルバー世代が若者並みに頑張っちゃう映画…

「ハクソーリッジ」

170626 原題:HACKSAW RIDGE 2016 豪・米 139分 監督:メル・ギブソン、製作に7人、製作総指揮に16人もが名前を連ねているのは、珍しいだろう。 太平洋戦争末期、アメリカの中流階級で育ち、敬虔なセブンスデイ・アドヴァンティスト(キリスト教系新興宗…

「TAP THE LAST SHOW」

170623 133分 監督:水谷豊 これまで興味も関心もまったくなかっった俳優だが、こういう作品を作れるとなれば、少し見方を変えようかな。いや、なかなか大した作品になっていて、感心した。 嘗て光り輝いていたタップ界のレジェンド、事故で踊れなくなり、以…

「キング・アーサー」

170622 原題:KING ARTHUR: LEGEND OF THE SWORD 2016 英・豪・米 126分 脚本(複数)・監督:ガイ・リッチー お馴染みの話。今回のはCGの凄さを楽しめれば、それで十分。昼から飲酒したので、眠いこと! 聖剣を引っこ抜く場面。このチャーリー・ハナムとい…

「セールスマン」

160620 原題:FORUSHANDE(イラン語でセールスマンのことらしい)イラン・フランス合作 124分 脚本・監督:アスガー・ファルハディ 上は英語版ポスターで、一番上に書いてあるのは、「別離」(2011)でも、この監督、外国語映画部門でオスカーを取っていること…

「パトリオット・デイ」

170616 原題:PATRIOTS DAY 2016 米 133分 原案・脚本・監督:ピーター・バーグ 製作には、主演のマーク・ウォルバーグの名も。 4年前のボストンマラソン、ゴール付近での爆破事件を扱った実録物。当時の映像もかなり含まれているが、爆破シーンの再現場面…

「人生タクシー」

170615 原題:TAXI 2015 イラン 88分 監督:ジャファル・パナヒ この監督、イラン政府から現在も映画監督禁止令が出されたままとは知らなかった。そんな中でも、いろんな手法を試しながら、映画を作り続ける反骨魂がたまらない。本作は、監督自身がタクシー…

「スプリット」

170614 原題もSPLIT(分裂)2016 米 117分 製作・脚本・監督:ナイト・シャマラン('99「シックス・センス」、'00「アンブレイカブル」など) 性格異常者(この場合は多重人格者)による人質誘拐・監禁を扱ったホラー映画。主人公ケビン(ジェームス・マカヴ…

「ローマ法王になる日まで」

170613 原題:CHIAMATEMI FRANCESCO - IL PAPA DELLA GENTE(私をフランチェスコと呼んでくれ - 人々の法王)伊 2015 113分 2016度イタリア映画祭出品作 脚本・監督:ダニエレ・ルケッティ 現法王のアルゼンチン時代にスポットを当てた作品。法王を扱った映…

「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」

170608 原題:LO CHIAMAVANO JEEG ROBOT 伊 119分 監督:ガブリエーレ・マイネッティ 珍しい作品を見た。去年のイタリア映画祭出品作品らしい。イタリアのテレビで放映された日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」が人気沸騰で、実写版が生まれたというからちょっとし…

「光をくれた人」

170606 原題:The Light Between Oceans 米・豪・NZ合作 133分 脚本・監督:デレク・シアンフランス ほぼ事前情報なしに見に行ったが、期待以上。灯台守夫婦の感動話かなぐらいの興味しかなかったのだが、なかなかどうして、単なる感動ものでなく、結構、緊…

「ゴールド/金塊の行方」

170602 原題は、単にGOLD。監督:スティーブン・ギャガン(脚本家で、監督としては、3本目)、その他、製作者5人の中に、主演のマシュー・マコノヒーの名前、また製作総指揮者8人の筆頭にポール・ハギスが。 実話を基にしてできた作品。1988年からスター…

「アムール 愛の法廷」

170601 原題:L'HERMINE (白貂)仏 98分 脚・監:クリスチャン・ヴァンサン(「大統領の料理人」2012) 今は裁判長をしている、厳格・冷徹で知られるミシェル(ファブリス・ルキーニ)、乳幼児殺害事件の公判中に陪審員に顔見知りの女性がいるのに気づく。…

「追憶」

170529 こういうすごい作品が出てくるから、邦画にも日頃からしっかり目配りしておかないといけない。 降旗康男X木村大作に加えて、この豪華キャストだから、それだけで、もう見たいと言う衝動、抑えがたし。期待に違わず、上々の出来栄え。 25年前、多感…

「美女と野獣」

170523 原題:BEAUTY AND THE BEAST (原作の仏語では、LA BELLE ET LA BÊTEと両方に定冠詞が付いているのだが、英語はなぜかBEAUTYには付かない)米 130分 監督:ビル・コンドン 原作は読んでいない。1946年のジャン・コクトーがジャン・マレーを主人公にし…

「メッセージ」

170522 原題:ARRIVAL 米 116分 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 宇宙人登場のSFだが、おきまりの襲来で地球防衛軍と戦うのとは、少しばかり毛色が異なる。 地球上の12ヶ所にこんなものが現れ、地上スレスレのところに浮いている。彼らが何の目的で到着したか…

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

170516 原題:MANCHESTER BY THE SEA 米 137分 脚本・監督:ケネス・ロナーガン(もともと脚本家で、監督としては、これが3作目、本作では、通行人として出演もしている)製作にはマット・デイモンも名を連ねている。 それほど期待しないで見に行ったが、素…

「わすれな草」

170510 原題:VERGISS MEIN NICHT 独 88分 脚本・監督:ダーヴィット・ジーヴェキンク 監督自身の母親、グレーテルが認知症を発症し、息子の目から見た母の最期の姿を、過去の記録も織り交ぜながら、淡々と、しかし克明に記録したドキュメンタリー。 この種…

「カフェ・ソサエティー」

170509 原題もCAFE SOCIETY 米 96分 脚本・監督:ウディ・アレン 1930年代後半という時代設定。ウディ・アレンがその時代、自ら体験したことを軸に設定された展開のようだ。舞台はニューヨークとL.A.だが、当時の時代感がよく画面に出ている。色調やバックの…

「ワイルドスピード ICE BREAK」

170505 原題:THE FATE OF THE FURIOUS (猛々しき者たちの運命)米 136分 監督:ゲイリー・グレー(「ミニミニ大作戦」2003)製作には、主演のヴィン・ディーゼルも名を連ねている。 テレビ放映分も含めると、このシリーズは全部見ている。特にカーチェイス…

「告解」(イタリア映画祭出品作)@有楽町朝日ホール

170504 恒例のイタリア映画祭が開催されている。例年、数本は見るのだが、今年はこれ1本。原題は、LE CONFESSIONI 100分 監督:ロベルト・アンドー ドイツ北部、北海に面する保養地ロストクにあるデラックスホテルを会場にして先進8カ国蔵相会議が開かれて…

「トレインスポッティング2」

170426 原題:T2 TRAINSPOTTING (監督のダニー・ボイルは、T2のタイトルへの使用許可を、ターミネーター2のジェームス・キャメロンから取ろうとしたとか。結局、取らずに済んだ。) 21年前の前作を見ていないので、この作品、語る資格はないのだけど・・・…

「バーニング・オーシャン」

170424 原題:DEEPWATER HORIZON (深海の地平線?オイル・リグの名前)米 107分 監督:ピーター・バーグ 製作には主演のマーク・ウォルバーグも加わっている。 好きなジャンルの一つ、いわゆる災害もの。今からちょうど7年前の四月に実際にメキシコ湾で発…

「午後8時の訪問者」

170418 原題:LA FILLE INCONNUE(見知らぬ少女)仏・ベルギー合作 106分 製作・脚本・監督:ダルデンヌ兄弟 サスペンスの趣もあるが、むしろ社会派ドラマ。診療所勤務のジェニー(アデル・エネル)は、若い研修生ジュリアンを指導中、ドアベルを聞く。診療…

「キングコング:髑髏島の巨神」

170412 原題:KONG: SKULL ISLAND 米 118分 監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ これまでのキングコングの映画作品はそのほとんどを見ている(もちろん、オリジナルの1933年作品はテレビ映像でのみ)が、いよいよ超弩級作品の登場である。とにかく、これ…

「ムーンライト」

170407 原題も:MOONLIGHT 米 111分 監督:バリー・ジェンキンス あるゲイの黒人を幼年期、少年期、青年期に分けて繊細かつ微妙な心の揺れ、葛藤などを独特の手法で描いた作品。ブロークバック・マウンテン(アン・リー監督)の時もそうだったが、どうもこの…

「未来よ こんにちは」

170328 原題:L'AVENIE (未来)この邦題は、多分に「悲しみよ こんにちは」を意識して決められたような気がする。仏・独合作 2016 監督はミア・ハンセン=ラブ、デンマーク系フランス人で、まだ36歳! 監督自身の出身地でもあるパリ5区、いわゆるカルティ…

「パッセンジャー」

170327 原題もPASSENGERS 米 2016 116分 監督:モーテン・ティルドゥム(ノールウェー人、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」2014) ⬆︎タイトルの下にあるは、モールス信号でS.O.Sのことらしい。 典型的なスペースSF。汚染され、過密状…

「ラ・ラ・ランド」

170322 アカデミー賞は、主演女優賞(エマ・ストーン)、監督賞(デイミアン・チャゼル)ほか、4部門を獲得したのも十分うなずける作品。それにしても、この監督、32歳というから驚く。「セッション」を撮った時は20代だからね! いやぁ〜、久しぶりに…

「ナイスガイズ!」

170313 原題:THE NICE GUYS 米 116分 脚本・監督:シェーン・ブラック 「ビヴァリーヒルズ・コップ」や「48時間」などと同じ流れを汲むいわゆるバディームーヴィーの典型。それにしても長いし、特に前半は見せ場もなく、伏線を張るのもいいが、長すぎて、…

「湯を沸かすほどの熱い愛」

170308 今年初めて見る邦画は、これになった。作品の評価もさることながら、出演者、特に女優陣の質の高さが評価されているのも見たくなった理由の一つ。 亭主(オダギリ・ジョー)が蒸発したため休業に追い込まれた「幸の湯」、今や大黒柱になってしまった…

「たかが世界の終わり」

170301 Juste la fin du monde (まさに世界の終わり)加仏合作 99分 監督・脚本・製作:グザヴィエ・ドラン ジャン=リュック・ラガルスの同名の戯曲の映画化 かなり風変わりな作品。見終わって、???となるが、じわっと後味の良さが伝わってくるような感…

「マリアンヌ」

170227 原題:ALLIED (同士?)米 124分 監督:ロバート・ゼメキス(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「フォレスト・ガンプ」) 別の組織に属しながら、モロッコでドイツ軍の要人暗殺指令を受けた二人が、難度の高いミッションを見事に完遂、ロンドン…

「スノーデン」

170221 原題:SNOWDEN 米 135分 脚本・監督:オリヴァー・ストーン 愛国者か反逆者か、世界を震撼させた国家機密漏洩の引き金を引いたスノーデン。その並外れたIT技術を駆使してCIAに採用され、さらにNSAで頭角を現していくが、同時に世界中の一般市民までも…

「家族の肖像」

170220 原題:GRUPPO DI FAMIGLIA IN UN INTERNO 伊仏合作 121分 名匠ルキーノヴィスコンティの最晩年作。ヴィスコンティのきらびやかな作品群の中では、やや目立たない小品的な作品。1974年の作品だが、日本公開は1978年。なぜかリアルタイムでは見ていない…

「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」

170214 2月は殊の外忙しく、2週間ぶりに見た作品。原題:FUOCOAMMARE (シチリア方言、標準語ならFUOCA AL MARE. 直訳では海の火。作中、サムエレ少年の祖母が語る戦時中の話で、爆撃で海が赤く染まったことから)伊仏合作 114分 監督・撮影・製作:ジャン…

「沈黙 - サイレンス」

170131 原題:SILENCE 米・伊・墨合作 162分はかなり長い!(原作が日本で、舞台も日本、出演者も多くの日本人が登場するが、日本はキャスト以外、ほぼ関与していないという、やや珍しい作品)原作:遠藤周作、名匠、イタリア系アメリカ人のMartin Scorsese…

「ヒトラーの忘れもの」

170124 原題:UNDER SANDET(デンマーク語と思うが、「砂の下」という意味だろう。ただ、上映館では、なぜかLAND OF MINE(「地雷の土地」、同時に「私の土地」とも)とタイトル表示。エンドロールも英語表示だったから、当初から国際映画祭出品を考えてのこ…

「ザ・コンサルタント」

170122 原題:THE ACCOUNTANT (会計士)、米 128分、監督:ギャビン・オコナー、 主人公のクリスチャン(ベン・アフレック)は、アスペルガー症候群(自閉症の一種)で、他人とのコミュニケーションは大の苦手だが、数字には異常に強い特性を生かして、会計…

中高時代の同期生が映画の本を出版

170118 中高時代の同期生が、みつきに一度ぐらいの割で集まるサロンへ。今日は出席者14と、いつになく盛況。それもそのはず、仲間の一人が、映画好きが高じて、とうとう映画の本を出すという”快挙”を達成、その記念に集まったという次第。 期待以上に立派…

「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

170110 原題も:EYE IN THE SKY 英国映画 102分 欧米では昨年春公開。監督:ギャビン・フッド(南ア出身 53歳 本作で米軍の中尉役で出演。 「X-MEN ZERO」)なお、撮影はケニヤでなく、全て南アで行われた。製作に、コリン・ファースの名前も。 これほど緊張…

「アイヒマンを追え!ナチスが最も畏れた男」

170107 ドイツ映画 105分 原題:DER STAAT GEGEN FRITZ BAUER (国家vs.フリッツ バウアー)監督・脚本:ラース・クラウメ 主演:ブルクハルト・クラウスナー(「ヒトラー暗殺、13分の誤算」2015、「パリよ、永遠に」2014) 上は英語版のポスター。「英雄か…

「この世界の片隅に」

161229 朝、予約しようと109シネマズ川崎のいつもの画面をチェックすると、なんと残席1!!当然、最前列の端っこ。TOHOシネマズとチネチッタも念のためチェックしたが、上映しているのはここだけ。選択肢がないなら、仕方ない。その最後の席、A3を予約。 先…

「海賊とよばれた男」

161220 3年前の「永遠の0」の時と原作、監督(山崎 貴)、主演が同じ人物。あれより、ずっとこちらの方が出来がいい。 モデルは出光佐三。どこまで忠実に描いているかは不明。だが、百田尚樹という男は彼の、まさに波乱万丈の一代記を物の見事に描き切った…