ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

美術

「エッシャーが命がけで守ったメスキータ展」@東京ステーションギャラリー

190816 いやはやとてつもない木版画家がいたものだ。まあ詳細はこちらを見てもらった方が早い。 いろんな版画やエッチング、リトグラフは見ているが、まったく独創的な作品を数多く残して、ビルケナウ絶滅収容所のガス室に消えた悲劇の天才、サミュエル・メ…

「みんなのレオ・レオーニ展」@損保ジャパン日本興亜美術館

190814 レオ・レオーニ(1910 - 1999)はアムステルダム生まれのオランダ人ということになっていて、姓をオランダ語でどう発音するか知らないが、どう見てもイタリア系。つまりリオンニという発音だろう。調べると、彼の祖父はセファルディム系のユダヤ人と…

小学館アカデミー絵画倶楽部水曜クラス「水美会」展@エメラルドルーム(交通会館)

190717 兄の所属する絵画グループの展覧会。今回の出品作は、 これまでの画風とは趣を変えて、マウントの金色によく映える作品になっている。構成、フォルム、色彩、どれもよく練れている。 いつもの航空機のパートを描いた作品。 いつもの光景。姉、兄と。 …

キスリング展@東京都庭園美術館(目黒)

190706 映画の後、会期が明日までと迫ったキスリング展へ。 美術館が入っている旧朝香宮邸へのアプローチが素晴らしい! 正面玄関(今は開閉不可)にはルネ・ラリックによるガラスレリーフの4体の女性像が。うっかり見過ごしそうになるが立派な作品だから、…

「マイセン動物園展」@パナソニック美術館(汐留)内覧会へ

190705 このところ抽選運が強いらしく、今回のブロガー内覧会にもお招きいただけた。 マイセンの洗礼を浴びたのは大昔マイセンへ行く機会があったからだ。まだ東独時代の話。いかに優れた焼き物かは、ガイドの力説を待つまでもなく一定の予備知識はもってい…

第29回 OZART MUSICAT展 2019

190525 今年もサイコーに楽しい絵が多数 この案内状がまた素晴らしい!人柄がにじみ出ている文章! 10年ほど前から某先輩に誘われて来るようになった小さな小さな展覧会。でも、楽しい作品と仕掛けがいっぱい用意されていて、いつも幸福感に包まれて帰って…

「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」@Bunkamura ザ・ミュージアム

190522 渋谷で時間が空いたので、bunkamuraの地下にあるサ・ミュージアムへ。 「印象派への旅」というタイトルは、かなり大げさで、さほど印象派の作品が網羅されているわけではない。むしろその前の時代の作品や、フランドルの画家の小品が多く展示されてい…

「三軌展」とラオス会

190517 毎年恒例の美術展鑑賞と昼食会。55年前に欧州に渡った船上で知り合った仲間と、年に一度、この美術展に合わせて会合をもっているが、年々、出席者が減り、これまでで最小の6名になってしまい、寂しい限り。 T画伯もすでに当美術団体のすべての役職か…

「林 忠正」@国立西洋美術館

190516 彼のことは、以前から仄聞することはあったが、たまたま最近読んだ小説「たゆたえども沈まず」(原田マハ)の中に、たっぷり肉付けされて登場して、いささか関心が膨らんだところへ、この企画展!自分にとっては、まことにタイムリーで、さっそく上野…

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 (国立西洋美術館開館60周年記念)

190516 国立西洋美術館は、言わずと知れたル・コルビュジエの作品。本来は、現在東京文化会館のある辺りも含めた用地に、大掛かりな芸術施設を作る計画があったらしいが、その後、予算を削られて、美術館および小規模な付属の建物に限られたようだ。その時、…

「クリムト展」@東京都美術館

190515 恥ずかしながら、前回空振りだった(会期前)ので、改めて上野へ。 JUDITH 1 グスタフ・クリムト(1862-1918)、19世紀末に妖しく光芒を放った画家として、またその日本趣味的画風からも、日本でもよく知られた画家。 この時代、すでに写真が使われるよ…

「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」内覧会へ

190419 損保ジャパン美術館で開催されたブロガー対象の内覧会に参加。まずは、配布された資料を紹介。展覧会の詳細は同美術館のHPを参照。 ドービニーが同時代、あるいは後世の画家たちとの交流、受けた/与えた影響が一目でわかる相関図は興味深い。 シャル…

東京都美術館へ、(高齢者無料日、空振りに終わる)

190417 いつもなら、ここにうねうねと蛇行する行列が まだ始まってもいない「クリムト展」へ意気揚々と出かけてみれば・・・ まだ一週間先だった!こういうそそっかしいことが起きるようになって、困ったものだ。 まだ夜の会合までたっぷり時間があるので、…

「ラファエル前派の軌跡展」@三菱一号館美術館

190411 ブロガー対象の内覧会に参加。 ラファエル前派と、突然唱え始めた絵画集団に、当時の美術愛好家も驚いたことだろう。 会場に用意されていた見どころガイド、ジュニア版と書いてあるが、大人向けでもある。 そもそもラファエル前派と言われてもほとん…

「奥村土牛展」@山種美術館(広尾)

190328 最初の一枚がこれ。あでやかなこと。1972年の作品。所有者のいちばんのお気に入りだろう。 当館の創業者、山崎種二と土牛との交流は、土牛がまだ無名時代から延々と続いたそうで、当時から買い上げていたというから、種二の目利きぶりがいかに凄かっ…

兄の所属する美術愛好家団体のグループ展へ。

190323 季節が巡ってまたこの時期に銀座へ。毎年、姉弟が集まる恒例行事なのだが、昨年は、あろうことか、自分が約束をすっぽかしてしまい、今年は姉が急遽入院となったため、久しぶりの会合はお預けとなってしまった。 今年は珍しくこのような静物画、しか…

「奇想の系譜展」@東京都美術館

190220 高齢者無料日ゆえ、午後の早い時間では相当な混雑が懸念されたが、実際には10分待ちで入場でき、まあまあゆっくり見られたのは幸運だった。 このタイトルはみごとだ。こうした普段は目にすることのない珍しい作品ばかりをよく集めたものと主催者に喝…

フェルメール展@上野の森美術館

181218 やっと予約した日になって、いそいそと会場の上野へ。 フェルメールの作品、言われているように現存するのが35点ということだが、そのうち9点が現在日本にあるというのは、信じられないほどの僥倖である。自分は、多分26点は見ていると思うが、今回…

「吉村芳生 超絶技巧を超えて」@東京ステーション・ギャラリー

181218 まったく知らない画家だった。まさにこのタイトル通りの人だ!超細密画を描く画家は多数存在するが、この人の作品は桁違いに細かい。上の画像でも分かるように、方眼紙のマス目に数字を書き込み、それを元に作業するという制作方法を編み出している。…

「ルーベンス展」@国立西洋美術館

181212 正直、それほど好きな画家ではないが、午前中から4時間もイイノホールで、気鋭のオペラ歌手18人の選考会を聴いたあと、日暮里サニーホールでの第九合唱、初のマエストロ練習まで時間がありすぎるため、ちょうど中間にある西洋美術館に向かった。 時…

「ウィーン万国博覧会 産業の世紀の幕開け」@たばこと塩の博物館(墨田区)

181127 以前から気になっていた「たばこと塩の博物館」へ。 最寄りの西馬込から乗り換えなしで本所吾妻橋下車、徒歩8分。びっくりするほどスカイツリーが間近に見える。周辺はがらんとした倉庫街のイメージで、そこに堂々たる構えの建物が。 1978年、渋谷公…

「ムンク展」@東京都美術館

181121 高齢者無料日だが、午後は第九合唱の練習があるので、いつもの夕刻の時間帯には行けない。ゆえに、かなりの混雑が予想されるため、逆算して早めに出かけた。これが予想したほどでなく、40分待ちの表示。実際には30分ほどで内部へ。ほどほどの混み具合…

清澄庭園、初訪問

181115 深川江戸資料館の後は、すぐそばにある清澄庭園へ。ここも初めて内部へ入った。 稀なる快晴のもと、池と周辺の緑がよく生える。常緑樹ばかりようで、紅葉はまったく見られなかった。ホームページから概要を拾うと、 泉水、築山、枯山水を主体にした「…

深川江戸資料館(清澄白河)

181115 ここは、資料館と言うが、ちょっとしたホールも付設されていて、過去、カミさんのシャンソン発表会で数度、またオペラ(IL TROVATORE)や、オペラ・コンサートで何度も来ているのだが、肝心の資料館に入ったことがなかった。 資料館概要は、資料から抜…

「フィリップス・コレクション展」ブロガー内覧会@三菱一号館美術館

181101 今回もまた幸運にもブロガー対象内覧会招待者に選ばれた。さすがに日が短くなり、寒さも加わって来た中、勤務先から丸の内の会場へ急いだ。 フィリップス・コレクションは今から13年前になる2005年夏に森アートギャラリーで開催されていて、その時の…

「カール・ラーション スェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」内覧会へ

180921 今月22日から12月24日まで損保ジャパン日本興亜美術館で開催される「カール・ラーション スェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」展の内覧会に参加する機会を得た。昔、絵葉書でこの画家の作品に初めて触れて、その暖かい目線が強く印象に残っ…

「ミケランジェロと理想の身体」@国立西洋美術館

180914 大学のクラス会の後、合唱練習までの間、時間つぶしを兼ねて、西洋美術館へ。 出品点数こそ70を数えるものの、楽しみにしていたのは3点のみ。それがこちら。 デヴィデ・アポロは明らかに制作途上で、そのままストップした作品。理由は謎のまま。 こ…

特別展「狩野芳崖と四天王ー近代日本画、もうひとつの水脈ー」ブロガー内覧会

1800913 日頃余り見る機会のない作品を内覧会で見られるとはありがたい!ブロガーに与えられる、滅多にない特典かも。この小ぶりでおしゃれな美術館にはなんどか足を運んだことがあるが、今回、久しぶりに地下鉄六本木1丁目駅からの長い、長いエスカレータ…

「モネ それからの100年」@横浜美術館

180821 急に思い立って、横浜へ。 どうもこの展覧会のタイトルが気にかかる。何から100年なのか。調べると、モネが、友人でもあった当時のフランス首相、ジョルジュ・クレマンソーに、第1次世界大戦の戦勝祝いに大装飾画「睡蓮」を国家に寄贈することを約束…

船友の個展へ

180801 御茶ノ水の画廊で開催中の船友(半世紀前にヨーロッパへ船で行ったときの仲間)の個展へ。 画名は宇樹夢舟(うきむしゅう)。宇宙、樹々、夢、そして舟だが、あの時の”ラオス号”にかけて、空間を自由に移動する舟に対する憧憬が込められているような…