ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

二期会アフタヌーン・コンサート@ヤマハホール Vol.3

120829 4年前までは千駄ヶ谷の二期会スタジオで開催されていたこのシリーズ、場所を西銀座のヤマハホールに移して3度目となる。今回はベストポジションで大満足。

出演者も、とてもバランスが取れていて、以前のような玉石混淆はもうなくなったようだ。

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みなさん、粒ぞろいの大熱演だったが、そんな中でとりわけ印象に残ったのは、オオトリの井上雅人さん(別格!)凄いブラーヴォが飛んで、びっくりもしたが。

ところで、最近、気になるのは、大熱演は認めるとして、ドラマチックな歌で、最後が高音域だと、歌った歌手に関わりなくブラーヴォを飛ばすのはいかがなものか。どうも歌手ではなく、曲にブラーヴォしているのではと思ってしまう。静かな歌、或は、中低音域で柔らかく終了する場合は、ブラーヴォしにくい雰囲気ではあるが。

4時過ぎに終演、愛好会員は、B2へ。例年通り、出演者との懇親会だが、何かいつもと様子が違う。それは、周囲にたくさん並べた椅子にほぼ全員がべったり座わちゃってるのだ。そして中央の3台のテーブルに、菓子類が置いてある。何か異様な光景である。高齢者ばかりだから、こういう景色になるんだね。ま、自分も高齢者には違いないが、少なくともビュッフェスタイルの際の心得はある。

いつもだと、出演者が三々五々入ってきて談笑が始まるのだが、今回は全員揃うまでどうやらどこかで待機していたらしい。従って、皆さん、まとまって入場し、出演者だけが一塊に。周囲には座ったきりの高齢者の群れ、中央に若い出演者の群れ。不思議な景色だ。

いつもより時間はかかったが、やがて徐々に二つの群れが混じり合い始めて、真の懇親会となった。ヤレヤレ!

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まるで恋人同士のようだが、右はテノールの志摩大喜さん、左は伴奏ピアニストの村田千晶さん。志摩さん、聞くたびに明らかに上手になっている。Juan Diego FloresやAntonino Siragusa並みのテノール・レッジェーロを目指して欲しい。

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右から左へ、バス・バリトン、井上雅人さん、伴奏を務めたピアニスト、浜野与志雄さん、ソプラノ、芝沼美湖さん、その伴奏をしたピアニスト、吉田幸央さん。浜野さんも吉田さんも伴奏だけでなく、コンサートピアニストとしても活躍中。お二人とも大柄、イケメンで、いかにも溌剌としていて、人気も上昇中なのだろう。

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