ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ますます女性上位のオケ

121027 アプリコ大ホールで國學院大学管弦楽団を聴いた。演目は、交響詩「フィンランディア」(シベリウス)、ノルウェー舞曲グリーグ)、交響曲#4(チャイコフスキー)と、北欧・ロシアもの。アンコールもチャイコフスキーの「白鳥の湖」から「乾杯の踊り」

この楽団、ご多分に漏れず、女性が多いのだが、それも圧倒的。男子優位と言われる金管ですら、12人中、男性僅かに3人という寂しさ。他のパートに至ってはもはや男性の姿なしに近い状態。女性の進出、まことに恐るべし!ついには男子の牙城であるチューバまで陥落しそうな気配。

今回の演目、結構男性的で激しいところが多いのだが、女性パワーを見せつけてあまりあるものだった。とりわけ最後のチャイコ4番は見事な演奏。4年生はこれが最後の演奏になるんだろうけど、社会人になっても、どこかで活動を続けてほしいもの。

ところで、今回の指揮者、石毛保彦氏、信州大医学部出身で10年もお医者さまをやっていたのに、指揮者になる夢断ちがたく、突如華麗なる大転身。若い同期生に混じっての猛勉強の甲斐あって、チョン・ミョンフンの薫陶を受けるなどして現在の地位を築いたという、かなり変った経歴の持ち主。4曲とも楽譜なしでタクトを振ったのには驚かされた。

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