ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜」

121121 ヒューマントラスト有楽町 原題:POULET AUX PRUNES(鶏のプラム煮) 仏独ベ合作 92分 原作・脚本・監督は43歳のイラン女性、マルジャン・サトラピ。(フランス人のヴァンサン・パロノーも共同監督)ゆえに、舞台は特定されないが、イランのどこかがふんだんに。東京国際映画祭出品作品。

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⬆のポスターでも分かるように、アニメ雰囲気たっぷりの幻想的場面多し。

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⬆バイオリンを弾く主人公。マチュー・アマルリックさん、もう少し弾き方をきちんと覚えて欲しかったなぇ。リアリティなし。

世界的なバイオリニストのナセル・アリが妻とけんかの末、妻に名器をたたき壊され、代替品もみつからないことから、自暴自棄に。8日後に死ぬことを決める。自殺方法もいろいろ検討するが、どれも痛そうなので、飲まず食わずによるベッドでの自然死を選択。その間、脳裏に去来する過去の出来事、中でもイラーヌ(ゴルシフテ・ファラファニ)との甘き恋愛が忘れられず、その後の展開まで切なくも事細かに浮かぶのだった。

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こういうばかばかしい映像にはうってつけのアマルリック

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左のファラファニさん、最近みたイラン映画「彼女の消えた浜辺」での熱演が記憶に新しい。とびきりの典型的ペルシャ美人。

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