ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ファンタスティック・ガラコンサート2012@横浜県民ホール

121229 久しぶりに来たホールだが、ここは舞台も客席もほんとに広い。これなら、オペラでもバレエでも、まったく問題なしだ。今日は2階正面前列で、大変見易くありがたい。

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初めて聴きに行ったが、ここ7年ほど、毎年恒例の企画で、地元民から圧倒的支持が得られている様子。この日、終演後、黒岩知事まで出て、カナフィルのための支援金募金活動をされていたのが印象的。

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管弦楽演奏、オペラ、バレエ、ギター演奏と盛り沢山。S席7000円は少し高いかなと思ったが、内容的には十分納得の、価値ある演奏会だった。

お目当てのソプラノの安藤赴美子さん、「ある晴れた日に」もさることながら、3月に本公演が控えている「椿姫」の「そは彼の人か〜花から花へ」は大喝采。雰囲気的にもヴィオレッタはまさにはまり役と思う。最後のEsは封印したが、貫禄十分な演唱には陶酔。

普段、あまりバレエを鑑賞することはないが、今日の高岸・上野組が余りに素晴らしく、バレエが好きになるんじゃないかと思ったほど。バレエ愛好家垂涎の演技ではなかったのか。どちらの演目も見事としか言いようがないのだが、とりわけ「リベルタンゴ」には深い感銘を覚えた。

阿部寛に少し似た高岸直樹氏、タッパもあるし、キリットした踊りに胸ときめかせる女性ファンが多いのだろう。一方、小顔で手足の長い上野水香さん、バレリーナとして生まれて来たかのような、こういう日本人もいるんですねぇ。

司会・進行の宮本益光氏のユーモア溢れる軽妙さは相変わらず。ギタリスト、鈴木大介さん、最初のソロ演奏「アルハンブラの思い出」ではだいぶ緊張していた様子。ちょっと舞台と客席が広過ぎて、面食らったかも。

アンコール演奏となったビゼーアルルの女」組曲からのファランドールでは、管弦楽の前でほとんど聞こえず、ちょっともったいなかった。

最後にこの時期にふさわしい「ラデツキー行進曲」でお開き。

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