ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「96時間 リベンジ」

130123  109シネマズ川崎 原題:TAKEN 2 2008年の「96時間」(TAKEN)の続編。製作・脚本は前回と同じリュック・ベッソン。監督は今回はオリヴィエ・メガトン。Megatonとは面白い名前だ。主役陣は前回と同じ顔ぶれ。

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冒頭部分はアンダンテで、途中から俄にアレグロからプレストへ。ノンストップ・アクションとカーチェイスの連続となり、一瞬も目が離せない。

前作では、パリで誘拐された一人娘を取り返し、犯人一味を抹殺した父親ブライアン(リーアム・ニーソン)だったが、その親玉と残党がリベンジに乗り出す。休暇でイスタンブール滞在中の主人公一家がターゲットにされる。

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武装集団に取り囲まれ絶対絶命なのに、娘にケータイで指示?余りに嘘っぽい。

一度は捉われの身となる夫婦だが、主人公ブライアンは、一人ホテルに残った娘をケータイで巧みに指示を出して、危地を脱することに成功。

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ホテルの部屋で、犯人一味をなんとか撒くことに成功した娘にイスタンブールの地図に円を描かせたりして、捉われた地点をケータイで割り出す父。

舞台はカリフォルニアからイスタンブールへ。何故か007 Skyfallでも登場したバザールの屋上での、息詰まるおっかけっこ。(追いつ追われつはいいとして、追う側と追われる側の距離が場面によって、近ずいたり、遠ざかったりと、かなりいい加減)

最終的に、元CIAエージェントとしての信じがたい特異の動物並みの感覚を全開にして、主人公が捉われたカミさんを奪回した上、誘拐犯一味を壊滅させ目出たし目出たし。

見せ場は多いものの、リアリティーに欠けるところも少なからず。主人公の娘、地元カリフォルニアで運転免許を取るため、ドライビング・スクールに通っているが、オートマなのに、取れない。ところが、後半、イスタンブールでは奪ったマニュアル車を自在に運転するって??

イスタンブールは首都ではないのに、アメリカ大使館?(首都アンカラに大使館、イスタンブールは領事館のはず)など、つっこみどころ、満載。ま、そういう細かいところを別にすれば、結構楽しめる作品。前作を見ていると、展開が読み易いのは仕方ない。

#2 画像はALLCINEMA on line