ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

コバケンで聴く「幻想交響曲」@サントリーホール

130209 左足甲が腫れて、靴を履くのも難儀の中、久しぶりにサントリーホールへ。

f:id:grappatei:20130210111648p:plain

その甲斐あって、炎の指揮者による快演を存分に堪能できた。”幻想”の前に⬆のソリストによるベートーベンのトリオ・コンチェルトがまた良かった。結構な難曲だが、息の合った演奏が素晴らしかった。とりわけ小林亜矢乃さんのピアノの響きは格別だった。伸びやかな演奏スタイルにも好感。弦のお二人はそのまま後半の”幻想”にも登場された。

この楽団、立教出身者を中心に40年ほど前に組織されたアマチュア楽団ということだが、その演奏スタイル、レベルの高さには舌を巻いた。コバケンの指導も当然、すごい効果を発揮したのだろうが、プロの演奏としか聞こえなかった。最近は海外演奏も盛んにやっているらしいが、それも自信の現れだろう。

終演時のブラヴォーが凄かった。例によって、ソリストを次々に立たせて、喝采を贈っていたが、指揮者自身も今日の演奏には大満足の態。今日は寧ろP席で聴きたかったと思った。聴衆がなかなか席を立たないから、アンコールに応じたいけど、曲を用意していないからと、サービスしてくれたのは、”幻想”のラスト8小節ほど。いきなりのことで、大太鼓が少し乱れて、ちょっと気の毒だった。

#5