130311 109シネマズ川崎 お馴染みのメトロポリタン歌劇場製作のライブビューイング・シリーズで、新演出による「リゴレット」を見た。現地で今年の1月25日に収録したもの。
ディアナ・ダムラウ聞きたさに出かけたのだが、やはり素晴らしかった。ま、これぞ完璧な歌唱と言うのでしょうが、アジリタや、高音域を柔らかく歌う技術など、素人でも分かる超絶技巧で、溜め息。
これだけでも十分満足なのだが、主役のルチッチ、公爵のベチャワ、ついでにスパラフチーレのコツァンなど、いずれも超一級品の勢揃いだから、言うことなし。
因に彼らの出身国を見るとドイツ、セルビア、ポーランド、スロヴァキア等、圧倒的に東欧勢。イタリア人は誰も、という寂しさ。今のオペラ界の現勢図は随分変化してしまっている。
それにしても、幕間にルネ・フレミングが出演者のインタビューをするのだが、全員すこぶる英語堪能で、このインタビューに日本人が登場するのは、はてさていつまで待たされることになるんだろう。
流行の新演出で、舞台は1960年代のラス・ヴェガスで、幕開けと共にド派手なネオンサインがチカチカするカジノで、一見してそれと分かるマフィアのお兄さんたちが場を仕切っているという寸法。
ただ、内容的にこの演目はこうした演出でも、余り違和感がない。面白いが、やはり自分は標準的な演出の方が好きだ。
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