ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ルーベンス展ブロガー・スペシャルナイトへ

130313  渋谷Bunkamura The Museum

今回もブロガー対象の内覧会に応募し、幸い当選したので、シアター・オーブで「ノートルダム・ドゥ・パリ」を見た後に、出かけた。ルーベンス展は3月9日から4月21日までBunkamuraザ・ミュージアムで開催中。➡詳細

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最初に、いつものように約1時間、ルーベンスに大変お詳しいチーフキュレイターの宮澤政男氏に面白いお話をいろいろ伺い、その後、30分、自由に鑑賞し、また許可を得て写真撮影ができた。

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今回は主催者にTBSも名を連ねている関係で、「朝ズバ」でお馴染みの小林 悠アナウンサーが聞き役で、いつになく華やいだ会場と感じたのは私だけか。さすがプロ、時間配分が見事な上、自身、絵画にかなり詳しいようで、宮澤氏に的確な質問をされていたのは感心した。TBSも優秀なアナウンサーを抱えている。(よいしょ!)

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今回は最前列に陣取らせていただいた。

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毎度思うことだが、名作に囲まれた空間でこうしたトークショーが聞けるのはなんと贅沢で、ありがたいことか。

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ところで、ベルギー在住10年の経験がある宮澤キュレーターによれば、バロックの神髄、ルーベンスはフランドル人だが、生まれはドイツ、またイタリアに8年間も暮らしたようだし、英国にも一定期間いたそうだ。従って、主要各国語を自由に操るいわゆる国際人。また画風などは、同じフランドルの巨匠、30歳年下のレンブラントに共通する部分少なからず、更にその系譜は明らかに印象派ルノワールに引き継がれたと見る。へぇ〜そんなもんですかね。素人にはちょっと想像がつきませぬ。

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ロムルスとレムスの発見」ローマ・カピトリーナ絵画館 まるまるとした幼児の描写、巧いなァ。

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これは一点撮りは不可。「眠る二人の子供」国立西洋美術館!(いいもの、持ってる)

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「ヘクトルを打ち倒すアキレス」ポー美術館。見事な戦闘シーン!因に宮澤ミュレーターはこれの版画を所蔵していると自慢げな話あり。

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入口付近にある自画像。髪の薄い前頭部を隠すため、帽子姿が多いとか。

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毛皮をまとった婦人像(ティツィアーノ作品の模写)クィーンズランド美術館(ブリスベン

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版画も30点ほど展示されていて、ここでも並々ならぬ才能を見せる。おー、あと20分もない!チト焦る。

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⬆これ、例の「フランダースの犬」のラストシーンで日本人には滅法名高くなった作品。上段は原画の版画ゆえ、下段の教会の祭壇画とは左右反転している。因に宮澤キュレーターの話では、ベルギー人はこの名作のことは余り知られておらず、日本人観光客が矢鱈にこれを口にするのを不思議がるようだ。