ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「世界にひとつのプレイブック」

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130318 新宿武蔵野館 原題:SILVER LINING PLAYBOOK(銀の裏地の戦術ノート?) 122分 米 [監]デビッド・ラッセル(「ザ・ファイター」)、[出]ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス(アカデミー主演女優賞)、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー(4人とも、アカデミー賞にノミネートされるという快挙達成)

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それほどの話題作ならばと、封切りから随分日が経ったところで、見に行った。が、やはり期待はずれ。特に前半は単調な上にバカバカしく(「そんなのありえね〜!」)、退屈の極みだった。後半は、結構持ち直して、まずまずのエンディングではったが。

 

この映画の面白さは米人以外にはなかなか難しいと思われる。そもそもプレイブックとはアメフトの戦術書らしいし、パンチの効いた台詞のやりとりなど、きっと米人観客なら抱腹絶倒のシーンの連続だろうと思われる。

 

互いに配偶者を失って、精神状態のバランスが悪いところで出会い、反発しながらも、どこかで惹かれ合うというシチュエーションは珍しくないが、これを演じるクーパーとローレンスが、ちょっとその辺のただのイケメンと美女でない、クセのある役者であるのが、面白い。キャスティングの妙でもあるし、脇役の主人公の親を演じるデ・ニーロとウィーヴァーが、見事な演技を見せるのも、この作品の成功の重要な要素と思われる。

 

ジェニファー・ローレンスは、「あの日、欲望の大地で」(2008)で、難しい演技をこなした少女だったのが、あれから5年で、見事な女優に変身している。いわゆる美形ではないが、印象に残るタイプだ。

 

#19 画像はIMdb