130320 109シネマズ川崎 原題:Jagten (The Hunt) デンマーク 115分 [監]トーマス・ヴィンターベア [出]マッツ・ミケルセン (「誰がため」、「三銃士」、「シャネル&ストラヴィンスキー」、「007/カジノ・ロワイヤル」)
怖い映画だ。痴漢を扱った周防正行監督の「それでもボクはやってない」(加瀬亮主演)を思い出した。何気ない子供の小さな嘘が、一人の男を破滅させていく過程を、ミッツ・ミケルセンの重厚な演技が見事に描いて見せる。
離婚と失業に喘ぐ主人公ルーカスがやっと見つけたささやか仕事、それは幼稚園の教師。離婚したとは言え、息子と会ったり、親しい仲間たちとの付き合いを通じて、それなりに充実した日々。園児たちともたちまち親しくなったある日、事件が起こる。
それは親友テオの一人娘で園児の一人クララが、園長に向かってつぶやいた一言。言った本人は自分がどれだけ重大なことを口にしたか、全く分かっていない。一度は馬鹿げた子供の妄想と思った園長だったが、次第に彼女の中で思いが変質していき、そして取った彼女の行動こそが、この後の悪夢への引き金になるのだった。
#21 画像はIMdb