130415 昨年度本屋大賞を取った同名の原作を映画化。読んでないから、映画化がどうなのかはさっぱり。でも、まぁ評判が大変いいので、見て来たが、やや期待はずれ。
⬆この何の変哲もない猫の名演技、見逃すなかれ。
不器用で人付き合いの苦手な青年馬締(松田龍平)が勤務先の出版社で、営業から辞書編纂部に回される。そこで次第に頭角を現す馬締は、まさに水を得た魚の如く、これが天職となり、十数年がかりで、みごと24万語をカバーする国語辞書の出版までこぎ着ける話。
⬆容貌も含め、この二人、案外似た者同士なのかも。
その間、偶然下宿先で知り合った香具矢(宮崎あおい)と称する、これまた名前のように、どこか浮世離れした女性に一目惚れ。紆余曲折を経て、一緒になる。また辞書編纂作業の権威で、当初から関わっていた松本主幹(加藤剛)が、癌で、辞書の完成直前に亡くなるなどの話が縦糸、緯糸として織りなされる。
丁寧な語り口とカメラワークには好感するが、全体として、傑作なのかどうか、ビミョー。
#29 画像はALLCINEMA on lineから