ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

フェスタ・サマー・ミューザ第3弾

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マエストロのダン・エッティンガーを初めて聴いた。1971年生まれのイスラエル人。なかなか手堅い感じの振り方だ。休憩時間は今回なかったが、一旦オケメンバーを引っ込めて10分ほどトークショーがあった。イスラエル出身ゆえに、後年ドイツに移り住むまでワグナーを聴く機会がなかったという。それだけに、鮮烈な印象をもったようだ。彼のような世代には、親の世代ほど、拒絶反応はないのだろう。他に、ワグナーと同年生まれのヴェルディについては、第4期の作品、ファルスタッフオテッロが好きだと言う。

ソプラノの吉原圭子さんも、今回が初めてだ。⬆にあるように、フランスで活躍された経歴を持つ。良い声だし、堂々とした歌唱は好感が持たれる。「椿姫」の花から花へのフィナーレはEsを出してくれたが、もう少し息が続くとなお良かった。

バリトンの与那城さんは、既に何度も聴いているが、相変わらずお上手だ。既に日本オペラ界を牽引する立場だ。「ドン・カルロ」、「タンホイザー」からの2曲とも結構難曲だが、相当自信を持っている印象。

アンコールは、ローエングリン第3幕の前奏曲。

 

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