ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「カッチーニからプッチーニへ」@同仁キリスト教会

131011 

f:id:grappatei:20131013111410j:plain

通称ユミユミこと坂野由美子さんを聴きに行くという姉に誘われて、季節外れの暑さの中、護国寺まで出かけた。

この大塚警察署近くにある小さな教会には、過去何度か来たことがあるが、こうした宗教曲をやるにはふさわしい会場だ。今回、伴奏がチェンバロ、チェロ(第3部はピアノも)という古典的な編成ゆえ、こうした小さめな教会だから却って雰囲気が出ていたように思う。

第1部 マドリガーレカンタータとオペラアリア

第2部 室内カンタータとオペラアリア

第3部 重唱とオペラアリア

と言う具合で、いずれにもオペラアリアとあるが、いわゆる一般的に馴染みのあるオペラアリアは第3部に登場。1部2部はカッチーニ、フレスコバルディ、カリッシミ、モンテヴェルディ、A.スカルラッティアルビノーニなど、比較的演奏される機会が少ない作曲家の作品で、聞く側も馴染みが薄いが、演奏側もそれほど歌いなれていないらしく、やや硬さが目立つ場面も。

ところが、第3部に入ると、あたかも別人のごとく全員が生き生きと演奏し始め、この対比が結構楽しかった。

さて、そのユミユミだが、第1部で最後に登場、最も長いアリア、モンテヴェルディの歌劇「アリアンナ」から「アリアンナの嘆き」を歌った。それぞれは短いが、5曲編成で、自分を捨て去ったテセウスに対するアリアードネの揺れる心を歌ったものという解説。

更に、全体とトリとして、「トゥーランドット」からリューの「氷のようなあなたの心もやがて」を歌った。確か、数年前東京FMホールで青島版「メリー・ウィドウ」でグリゼッド役で聴いて以来だが、相変わらず、華のある歌声で締めてくれた。

アンコールは全員でA. スカルラッティのViolette。姉がこっそり撮影したのが、これ。

f:id:grappatei:20131013112454j:plain

終演後、ユミユミと一緒に記念撮影。

f:id:grappatei:20131013112515j:plain

前夜、この演奏会に予定していたコスチュームが着れない、とFBに載っていたので、どの程度かと思ったが、結局なんとかなったようだ。

 

#53