131104 会期が昨日までとなり、少し慌ててホテル・ニューオータニまで出かけた。
ここはホテルの中の美術館ゆえ、とりわけ小振りで、展示数もごく限られるが、それだけ厳選された作品が並ぶことになるので、割に見やすく、好きな美術館の一つ。
今回は加山又造を中心に同時代の日本画家、洋画家の傑作がずらりで、壮観。
1982年制作の《夜桜》なんともゴージャスな加山渾身の作品。右側の金を使ったかがり火で桜が一層引き立つ。
ここは絵スレスレまで接近して鑑賞できるから、細かい筆遣いまで感じ取ることが可能。思いもよらぬ細やかな筆致は驚嘆あるのみ。
悠久さに包み込まれるような作風、いつ眺めても心地よい。
岩絵の具で盛り上がった地肌に凄みを感じる。
仕上げがあっさり目の黒田の作品。サン=マロ湾に浮かぶ小島、île-de-Bréhaに遊んだ際に描いた作品。
⬆こちらは《ブレハの少女》@ブリヂストン美術館。
花をこよなく愛したという三岸の作品。余り花に見えないが。