ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

忙しい秋の一日

131106 ここのところ、案外多忙で、この日はとりわけ慌ただしい日に。

まずは大田区の我が家から2時間近くかけて新所沢まで。自由が丘から急行で所沢まで直行できるのは便利。新所沢駅改札口で待ち合わせて、駅至近のイタリアン、"RO-se"(ロゼ)へ。嘗ての職場仲間、ほぼ同世代5人が定期的に食事会をしているが、その内の一人が夏に脳炎で緊急入院。その後、リハビリも立派にこなして、外出できるようになったので、彼の快気祝いを兼ねての会合。

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鄙にも稀なと言っては大変失礼だが、割に本格的なイタリアンが出て来て。しっかりしたコース料理、昼とは言え、@¥1500はお値打ち感たっぷり。軽くビールで乾杯。

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そそくさと西武線で都心に取って返し、表参道へ出て、最近出来たAoビルへ。そこで、同じく昔の職場の先輩、A氏、姉、カミさんと待ち合わせて、「俺のフレンチ・イタリアン」へ。この店、既に散々マスコミで取り上げられているので、有名店だが、当初は本格的な料理を超安価で提供、但しそこはちゃんとからくりがあって、立食いで回転率を極限まで高めるという寸法。

銀座の路地裏で時折、行列を見かける。昔は美登利寿司だったが、今は「俺の・・・」。並んだ上、やっと入場できても立ったままは、若人向きで年寄りは当然見向きもしない。そこで、高齢者向きにコンセプトをいじって出来たのがここの店。予約可能(ただし、夕食の場合は、4時、6時、8時に限る)、更に座席も4割ぐらい設けてあるというもの。これなら行かない手はない。A氏のおススメで、初めて利用した次第。

ついでに何故か生演奏までのサービス付き。これは、はっきり言って、どちらでもいいかな、という印象。やかましくて話が出来にくい点をどう評価するかだ。

 純粋に料理目当てなら、オススメだが、ゆっくり旧交を暖めるには不向き。

Alexander's Ragtime Band(Andrew Sistersで結構歌われた懐メロ)、Tea for Two,  Bei Mir Du Bist Scheonなど、結構、キレの良い演奏で、そこそこ楽しめた。

もちろん、料理の方は文句なし。何皿か取って、全員でとりわけしたが、どれも頗る美味。正直久しぶりに本格フレンチを食した印象。

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⬇デザートもほっぺが落ちるものばかり。

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たらふくいただいたが、昼食から時間経過が余りなかったため、次回はもっと空腹にして来よう。

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その後、近くの河合楽器の2階にある小ホール、パウゼへ。

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青島広志コンサート&トーク 二人女王は仲良し!〜青島広志のオペラ・アリアを中心に〜」と副題にあるように、前半は青島先生ご自身の作品が並ぶ、割と珍しい構成。滅多に聴く機会がないのだが、先生、やはり凄い!お若い頃に、本格オペラを作っていたのだからね、何と言っても。普段、結構おちゃらけたお話をなさる方だが、こういうのを聞くと改めて先生の偉大さを見直してしまう。

しかも、今宵は横山美奈さん、江口二美さんという、まさに”女王さま”の競演と来れば、興味が尽きない。それにしても、すっごい難曲で、普段余り歌う機会がないだけに、ベテランのお二人とは言え、準備が大変だったのではないかな。

後半では、初めて聞く演目が多かった。横山さんが歌われた「私は卑しい神のしもべ」は、青島先生によれば受験生がよく取り上げる曲だとか。横山さんはこれを持ち込んだ生徒さんを指導するうちに、そう言えば歌ったことがなかったと思って今回”挑戦”してみたとおっしゃる。

一方江口さんも珍しく《運命の力》からのアリアを選ばれた。こちらもまた、普段余り歌うことのない、どちらかと言えばドランマティコの演目で、まさに新境地を拓いた印象。お二人ともさすがと思わせる熱唱でした。

こうしたベテランに対して、若手の二人を”王女”として配する辺りが先生のまた凄いところ。

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お二人とも⬆にあるように横山美奈さんに師事された、言わば横山門下生。初々しい歌唱で、好印象。とりわけ、松原さんが歌った「今の歌声は」のアジリタの素晴らしさは強く印象に残った。先が楽しみなお二人だ。終演後、例によって撮影会。ご本人たちには前もってお断りして⬇掲載。

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 上から横山美奈さん、江口二美さん、松原典子さん、大場まゆらさん。撮影ご協力、感謝です!

 

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