ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

友人の画集

131124  中高時代の友人が立派な画集を発刊、一部が送られて来た。f:id:grappatei:20131124104439j:plain

 建築家になったHI君、画才があることは知っていて、これまでも小規模な個展で拝見していた。しかし、今回の出版物に添えられた文章を見て驚いた。まことに立派な紀行文である。まさに「街道を往く」(司馬遼太郎)が如し。

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基本はペン画で、そこに淡く色を乗せている。かなり細かい筆致だが、現地ではさらさらと大づかみで描いて、車中や帰宅後に細かい線を刻むらしい。

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東北、甲斐、信濃など、それも余り観光客など立ち入らない裏街道が画題になっている。

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東京では足立区や台東区の横町、路地裏の一杯飲み屋、そこに集う客、店のスタッフらが独特のタッチで活写されている。

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 よく見ると一筆描きのように筆の速さが窺える。混んだ飲み屋や、車中でも手持ちの紙にチャチャっと描いたりするうちに、瞬時に人の形が捉えられるようになったとか。

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国内から海外へ出て、ボヘミアや上海での作品も添えられていた。

いい友を持った。何か誇らしい気分で、読み終えた。