ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

アンコールワットとベトナム縦断の旅へ 4

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 タプ・ローム寺院もアンコール遺跡群の一つで、このようなガジュマルの大木が遺跡に絡み付き、浸食していく様は、まるでエイリアンの如く不気味な光景である。⬆は閉じ込められた仏像が哀れな姿を晒している。

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 この遺跡の保存法については、UNESCOで現在も議論が沸騰中とか。

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日没を眺めるためにのぼった遺跡はプレ・ループ(PRE RUP)。けわしい階段のため、既にここまでで疲労困憊の団員は上るのを断念するほど。ただ、それほど高いわけではなく、折角ここまできたのだからと、ほとんどの団員はてっぺんで、日没をカメラに収めていて。

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この日の夕食は、影絵(スバエク)とアプサラ・ダンスを楽しみながらのカンボジア式鍋料理。何故か畳敷きの会場は、既にびっしりと観光客が先着していた。偶然、隣のテーブルは昼食時と同じ日本の大学生たちが。聞けば静岡の常葉大学の学生たちとか。どうやら社会環境学部の学生たちのようだった。

正直、影絵の方はあまり受けていない。カンボジア語だけで、字幕等がないから、冒頭の簡単な説明だけでは、外国人は楽しみようがない。もう少し工夫が必要だろう。

しかし、アプサラダンスの方はなかなかの熱演ぶりで、見る側にもそれがよく伝わって来た。反り返った手による表現法は、タイやインドネシアあたりのダンスと共通するものである。

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ダンス・ショーの後、ダンサー達と記念撮影。みな、小柄である。

さて、4日目は11時半出発と無闇に遅いが、ホテル周辺には何もないから、手持ち無沙汰で、何とももったいない時間が過ぎて行った。

今日のメインイベントはトンレサップ湖遊覧。アジアン・ビュッフェで、昼食を済ませてから湖へ。東南アジア最大の湖。尤も、乾季は2700m2しかない。ただ、これが雨期になると一気に6倍になるというから恐ろしい。なにせ水上生活者の数は100万人というから凄まじい。中には一生陸(おか)に上がることのない者もいるらしいというから、何から何まで湖で済ませているということになる。

それにしては、我々の目の前に見える水は黄色く濁り、部分的に悪臭を放っている。とても、この水で生活するのは、日本人の感覚かれすれば無理!

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水上生活者の家々が見えて来た。

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途中、悪臭で気分の悪くなる団員も。

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かなり近くまで寄って船を走らせるから、部屋の中までよく見える。

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途中、物売りの船がアッという間に近づいて、素早く一人が我々のボートに乗り移って、飲み物等を売ろうとするが、買う人は勿論誰もいない。

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最前列は地元ガイドのダ・レイさん。28歳一児の母である。日本には行ったことがないが、結構立派な日本語をしゃべる。ただ、発音に難があるので、聞き取れない場面も。

f:id:grappatei:20140320120652j:plain土産物屋のある船で、記念撮影。これで全員。男は4人だけ。

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我々のボートの船長(?)。ひげ生やしているが、多分20歳そこそこ。

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こっちは手伝いの少年。多分13歳ぐらい。乗客の肩たたきをして@$1.00の、効率よく荒稼ぎ。

小一時間で、陸に上がった。なんとも思っていた印象とは違うトンレサップ湖だった。尤も季節によって、まったく様相を変えることは想像に難くない。帰国後たまたまテレビで見たトンレサップ湖は、きれいな水を満々とたたえていたからねぇ。

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工芸品の工房。若者の職業訓練場でもある。併設するシルク・センターで、全員かなりの散財をしていた。かく言う我が家もおカミさんが自分と娘にスカーフを数枚購入。確かに品質は極めて優れているし、デザインも悪くない。

早めの夕食を取ってから、空港へ。

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ここからベトナム中部のダナンを目指す。機材は、仏伊合作のATR72(68人乗り)。プロペラ機なので、ホーチミンーシエム・リアップよりちょっと長いぐらいの距離なのに2時間半もかかってしまった。ダナン着は夜の10時。そこから100km南にあるフエまで3時間近い道のりだから、フエのホテル着は深夜過ぎ。今日も過酷な一日なり。