ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

フレッシュ名曲コンサート@アプリコ大ホール

140329 このシリーズ、毎回楽しみにしている。公益財団法人東京都歴史文化財団が、都内各地の団体との共催で開催しており、大田区では公益財団法人大田区文化振興協会が共催で、毎年この時期に開催する。当然ながら、入場料も格安で、クラシック・ファンには大変ありがたい企画。今回は大友直人指揮の日フィルの演奏で、⬇嬉しい演目ばかり。

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バリトンの宮本益光は本業のバリトンの他、最近はプロデューサーや演出にも才能を発揮して、まことに多彩なパフォーマンスを繰り広げている。今回は出身校の後輩でもある新進のソプラノ、高橋さやかと共演で、楽しませてもらった。

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高橋もフランスで活躍していただけあって、演技にも大変な精進の跡が見られ、宮本の巧みなリードにしっかり乗せられた印象を受けた。宮本の、パパゲーノの衣装がまた素晴らしく、何となくマヤかインカをイメージさせるような、型破りのものだった。

後半の「新世界より」、第1楽章がばかにゆったりめで、いささか面食らうが、第2楽章辺りから徐々にテンポを早くしていったように感じた。むしろ第2はもう少しゆっくりの方が愚亭は好きなのだが・・・。

そう言えば、今月4日、晴海のトリトン第一生命ホールで聞いた木管五重奏は、日フィルの若手奏者で編成されていたが、その時のホルン奏者が今日、首席を吹いていた。まだかなりの若手だが、演奏はすばらしく、第4楽章のちょっと小難しく早いパッセージを軽々楽々と吹いていたのが印象に残った。

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