140515
聞きながら、これで日本のオペラ界も当分安泰かな、と思った次第。それほどみなさん、素晴らしい熱演で、ずーっと聞き惚れていた。よくぞこれだけ優れた人材を選りすぐったものと、まず企画力に脱帽である。
それにしても、言っちゃ何だが、プロデューサー兼ナレーター兼出演者と大車輪の活躍の井上雅人氏の存在が霞むほど(もちろん冗談です。後半のシモン・ボッカネグラからの二重唱は、さすが端正で歌い込んだベテランの味たっぷりで、とてもこうした猛々しい若者たちの及ぶところに非ず)、皆熱唱していた。ちょっと彼らの凄まじい声を受けるにはこの小さなホールでは無理だろう。
皆さん、ド迫力だったが、中でも、テノールの宮里直樹さん、バスバリトンの田中大揮さんは、ちょっと日本人離れしていて、その昔、来日したジャン=ジャコモ・グエルフィというバリトンが余りの声のデカさに茫然自失、思わず笑ってしまったそうだが、ま、それに近いことを経験した。いやはや、すっごいコンサートもあったもんだ!
それを主催したNPO日本ヴェルディ協会さんにBravissimo!!!そう言えば、入口でいただいたVERDI HANDBOOKは貴重なデータがぎっしり。洒落た装幀で、重宝しそう。ありがとうございました!
#18