ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

歌い納め

141217 「5000人の第九」の練習も、いよいよ今年の歌い納めとなったこの日、みぞれ混じりに、北風の強風という最悪の天気となった。それでも会場となったトリフォニーホールに続々とジイバアが詰めかけ、1階はほぼ埋まるような盛況。尤も例によって大半はアルト軍団なのだが。まずは主催者である「国技館すみだ第九を歌う会」会長の挨拶。

f:id:grappatei:20141218111455j:plain

そもそもは1985年2月17日、両国国技館落成記念の一環として同日に開催された。この記念すべき第1回は、

指揮:石丸寛、管弦楽:東京交響楽団、ソプラノ:中沢桂、アルト:伊原直子テノール五十嵐喜芳バリトン栗林義信

と、既に故人となった方々も含め実に懐かしい顔ぶれだ。因みに、今回の演奏者たちは、

指揮:松尾葉子、管弦楽:新日本フィルハーモニー、ソプラノ:佐々木典子、アルト:増田弥生テノール大澤一彰バリトン福島明也 と、これまた豪華版だ。

初回の演奏会が大成功裏に終了し、単発で終わらせるのは余りに惜しいということで、以来、連綿として開催され、実に今回(来年2月22日)で31回となる。大阪の1万人第九もつとに知られているが、国技館第九が、こうした大規模第九の先駆けなのである。

さて、練習の話。今回で3回連続となるマエストロ、松尾葉子さんがさっそうと登場すると、場内割れんばかりの拍手。さすが手馴れたもので、テキパキと指示しながら進行していくが、大変ひょうきんな方で、随所に軽口を挟みながら、ジイバアをうまく誘導してくれる。

昨年、アプリコ第九の折にお世話になった梅田俊明マエストロの指導に比べると、和やかな雰囲気作りに徹してらっしゃるように見受けられた。さすがに見事な采配ぶりで、俄然本番に向けて意欲を掻き立てられた団員も少なくなかったようだ。

終了後、寒風をついてアプリコ第九も仲間と連れ立って、錦糸町駅そばの居酒屋へ。