ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「恋恋風塵」

141229 キネカ大森で2本立てを見る。2本で¥1,100だから嬉しいね。ということで、雨にかかわらずこの映画館にしては、結構入りがよかった。最初に見たのは「恋恋風塵」 110分 台湾 1989年 

f:id:grappatei:20141229181721j:plain

台湾映画は久しぶりだ。随所に日本とそっくりの風景が見られる。例えば駅の構造など、日本のものを取り入れているから、当然なのだが、田園風景もよく似ている。また簡体字でない旧式の漢字が出てくるのも懐かしさを覚える一因だろう。

時代設定は、登場する小道具類、BICのボールペンや、登場し始めて間も無い自動巻き腕時計などから、1970年代と推察される。

f:id:grappatei:20141229173603j:plain

舞台は台北近郊の農村、近くに住む若い男女が主人公。幼い頃から兄妹のようにして育ち、いずれ一緒になるだろうと、自分たちも周囲も認めた仲。やがて男の方は兵役で、金門島へ。その間に、女の方が郵便局員と結婚してしまい、失意のうちに故郷に戻る男。それでも気持ちを奮い立たせて、この地元で家族とともに暮らしていこうと決意する。

瑞々しいタッチで描かれた青春ドラマ。見終わった後の爽快感がなかなか。

金門島に漂着した中国の漁民を救出するだけでなく、兵役にある台湾側の兵士たちが精一杯もてなすシーンが素晴らしい。

#104 画像は「ぴあ映画生活」から。