ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

歌い初め

150108 「第31回国技館5000人第九」の歌い初めが墨田区のリバーサイドホールで行われた。

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前半、高橋洋介氏(バリトン)によるミニコンサート。うまさに定評のある若手バリトンだが、この日、ピアノ伴奏をマイクで増幅したのは仕方ないとしても、音量調節が不十分で、かなり歌いにくそうで気の毒だった。それでも、女性陣から盛んにブラーヴォが飛んで、彼の人気ぶりの一端が窺われたコンサートだった。

敢えて言わせてもらえれば、アンコールには、馴染みのあるということでの選曲だろうが、CORE 'NGRATO (「薄情け」又は「カタリ、カタリ!」)はやめて欲しい。こうしたナポリ民謡はテノールが歌ってこその輝きで、音程を下げて歌われては、歌が気の毒である。

その後、いよいよ我々(主催者発表で約800人)の出番。指導は栗山文昭マエストロ。この方が、また愉快な方で、散々笑わせてもらった。冒頭のみ高橋氏のソロで、残りはソリストパートを端折ってラストまで一気に。

半分以上お世辞だろうが、ありがたいお褒めの言葉をいただいた。確かに歌っていても、いつになく揃っていたし、隣のテノールパートもよく高音が出ていたと思う。やはりこれまで、あまり練習に来ていないベテラン勢が多数参加していた効果だろう。

終了後、アプリコ第九の仲間たちと、吾妻橋たもとの居酒屋へ繰り出し新年会と洒落込んだ。