150714
サティのファンでもないし、”その時代”の四文字がクセ者であることを重々承知の上で、たまたま近くに来たので思い切って入館してみたが、果たして・・・大したことはなかった。
数年前に彼の生まれ故郷であるセーヌ河口近くの港町、オンフルールへ行き、彼の生家を訪ねたり、また、彼がパリ上京当時、まず住んだのが、アルクール・カシャンという、ちょっと馴染みの土地でもあったということで、そうした特殊な興味にかられて、入ったようなものだ。
館内に、絶えず彼の代表作である「ジムノペディ」と「ジュ・トゥ・ヴ」が流れ、当時の雰囲気を醸し出そうとしているが、展示されているものの大半は、彼と接点のあった画家、文人たちの作品や、ポスター、楽譜、その他の資料ばかりで、すごく興味を引くものは残念ながら、ほとんどなかった。
そのせいだろう、入場者はまばらで、若い女性が多かった。それにしても展示品の保護とかの理由でがんがんに冷やされていて、出る頃には身体が冷え切ってしまったのには往生した。