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ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「花燃ゆ」展@江戸東京博物館

美術

150715 

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高齢者無料日を利用して両国まで。以前、同じくNHK大河ドラマ「八重の桜」の時も同じような企画があり、見に行った記憶がある。こういう歴史上の人物にスポットを当てるのは、比較的企画が立てやすいように思える。

主人公、杉文と兄寅次郎を中心にした資料をごっそり展示してあり、見応えたっぷり。近代なので、資料の保存状態もいいし、今回の企画展用に集めるのも、それほど困難ではなかったろう。

寅次郎直筆の手紙や詩歌類がたっぷり。読めればいいのだが、これが難解きわまりない。パネルに簡単に概要を記してあるコーナーもあるにはあったが、それはほんの一部。

あの時代の武士の心得としては、折につけ詩歌を読むことで、松蔭も江戸で打ち首宣告を受けて、いよいよ呼び出されるその瞬間に、辞世の句を書き付けている。もとより推敲の余裕もないから、事前に考えていただろうが、それでも脱字があり、直すこともならず、点を打つことしかできなかったと説明が。さすがにこれは胸を打つ。

彼は当時としては破格の海外情報通で、このままでは日本が、当時の清国同様、外国勢に蹂躙されると深刻に悩み、必死で行動し、且つ弟子たちに説き続けた。その現場である松下村塾の実物大セットや、看板や実際に弟子たちが使用した文机などの展示も。

それにしても、家族や弟子当ての書簡の数の多さには驚かざるを得ない。本当に筆まめの人だったらしい。詳細→特別展「花燃ゆ」