ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「天空の蜂」

150924 原作を発売直後に読んで、東野圭吾のうまさには舌を巻いた記憶がある。テロリストが全国の原発運転停止を政府に迫るため、完成直後の大型ヘリを無線操縦で原発の上空にホバリングさせ、要求が通らなければ、8時間後、燃料切れと同時に落下させると脅す内容。監督:堤 幸彦

こんな内容だけに、これを映像化するのは至難の技だろうと思っていたが、最新のCG技術は、これを可能にしてしまった。見事な出来栄えである。ただ、原作と違ったのが向井理が登場する終幕部。これは蛇足で、何だか陸自の宣伝のようになってしまったのが残念!

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キャスティングもなかなか良かった。

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主役の二人。江口洋介はいつもの演技だが、もっくんは、普段とは一味違った演技で、なかなか見せる。

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これも主役の一人(?)、最新鋭大型ヘリ。誰の設計だろうか、うまく作ってある。

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脇役ながら、仲間由紀恵の目の演技が、本作でも冴えていたのが印象的。

ところで、原作は95年に書かれたのだが、それから16年後に、東日本大震災が起き、やがてまさかの全国的原発停止に追い込まれるとは!東野圭吾の時代の先取り感の凄さには脱帽!

 

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