ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「サヨナラの代わりに」

151111 原題:You are Not You 米 121分 [監]ジョージ・C・ウルフ

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ALS筋萎縮性側索硬化症)を発症した元ピアニスト、ケイト(ヒラリー・スワンク)と、彼女を支えながら人間的に成長していくベック(エミー・ロッサム)の話。

夫が手配してくれた完璧なプロの介護人を勝手にクビにして、面接に現れた、一見していい加減そうな学生、ベックをどこかに人間味を感じたケイトは、大反対の夫を押し切って、雇うことに。案の定、失敗だらけで、何度も衝突してしまう。

実はベックも人知れぬ悩みを抱えていて、やがて、二人の間には、共通する感情が芽生え、なくてはならない存在になっていくが・・・。

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この作品の凄みは、断然ヒラリー・スワンクの演技だろう。徐々に声が出なくなり、ろれつも回らなくなっていくと同時に表情もこわばっていくのだが、その自然なこと!

だが、エミー・ロッサムも負けてはいない。「オペラ座の怪人」で、あの可憐なクリスティーンを演じたとは同じ俳優とは到底思えないほどの変貌ぶりにも驚かされた。もともとオペラ歌手を目指したほど歌はうまいのだが、本作でもエンドロールで、彼女の歌が披露される。オペラとは全く違うジャンルでも、遺憾なく彼女の才能が発揮されている。

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それにしても、二人ともごっついねぇ〜!ロッサムは完璧なファニーフェイスだ。

 

#86 画像はALLCINEMA on line, 動画はYouTubeから