ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「クーパー家の晩餐会」

160208 原題:LOVE THE COOPERS 監督:ジェシー・ネルソン(これまで製作、脚本、原案などを手掛けているが、監督作品は少ない。)

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平凡なアメリカ人一家が、クリスマスイブで集う。一見、なんでもない、幸せそうな団欒だが、その裏には、様々な事情を抱えた人生ドラマが。離婚、失業、逮捕、恋愛、etc. etc. どの家庭も一皮向けば、こんなもんだ、でも、それでもみんな家族だもんねー、とばかり、いかにもハリウッド的ハッピーエンディング。

既視感たっぷりのドラマ。似たような設定の作品、これまで数多見たような気がする。ということで、新味はあんまり。あとは出演者への興味。主役の一人、ダイアン・キートンさん、さすがに老けました!ま、しようがない。それでも、彼女、最近結構出演して、それなりに頑張っているなぁ。

妹役のマリサ・トメイ、実年齢で、キートンとは19歳差!アネット・ベニングが当初のプランだったらしい。それだったら、素敵な姉妹だったろうに。

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おじいちゃん役のアラン・アーキン⬆︎、若かりし日の「暗くなるまで待って」で、オードリーを恐怖に陥れる役が強烈だったため、どうしてもこの穏やかな表情が信じられない。しかもアマンダ・セイフリッドみたいな女給に恋心という役回りだから、いい役がついたものだ。

真四角な顔のオリヴィア・ワイルド、その名の通り結構ワイルドな娘役。母親とはソリが合わず逃げ回ってばかり。どうしても避けられないこの席に、俄仕立ての恋人として、空港で偶然知り合った(バーで張っていた)陸軍兵士をクリスマス・ディナーに招待して・・・結局、どうもそのあと一緒にならるらしいって、そんなアナタ、安っぽい仕掛けはないよな。

ということで、アメリカ人にはそこそこ受けるかも知れないけど、日本人にはどうかねェ〜。

エンドロールの終盤、出演者たちのギター、ウクレレ、チェロ、ピアノなどでクリスマス・キャロルを演奏する場面が。一部は本編で採用されていたが、こういうことがあるから、最後まで席を立ってはダメ。

#10 画像はALLCINEMA on lineから