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ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ディーパンの闘い」

映画

160213 原題:DHEEPAN (主人公の名前)仏 115分 監督:ジャック・オディアール

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スリランカでの内戦で家族を失った元「タミール解放の虎」戦士ディーパンが、フランスへ逃れる。その際、難民申請が受理しやすくなると聞いて、見知らぬ女性と少女を連れて国外脱出し、パリ近郊で擬似家族として暮らし始める。英語は多少出来るものの、仏語はまったくダメ。それでも、なんとか地元の怪しげな世話役の口利きで仕事にありつけたのだが、そこはとんでもなく物騒な地区で、若者同士の抗争が絶えないところだった。

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⬆︎あるフランス人の世話をする職を得たヤリニ。時折出入りするフランス人男性から色々指示されるが、決して油断することはない。

 

他人同士、一緒に暮らすうちにそれなりに愛情が芽生え、”家族”という意識が。ある日、抗争が激化して、”家族”に危険が迫る中、「解放の虎」としての本能が目覚める。長いこと内戦で戦ってきたバリバリの戦士には、フランス人のガキどもなど、屁でもない。

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⬆︎周到に計算されたディーパンの戦い方は、さすがプロフェッショナルだ。

 

なんとか危機を脱した”家族”は、新天地、ロンドンで生活している。手には二人の間に生まれた幼子が。本当の意味で家族になれたのだ。

 

いろんな意味で珍しい作品だ。まず、フランス映画だが、全編ほぼタミール語。主要キャストもタミール人。主役ディーパンを演じたキャストは、実際、内戦で戦った経験あり。他の二人もこれまで映画出演経験のない素人。2015年、カンヌ国際映画祭で、パルムドール受賞作。

 

カメラワークと音響がスリリングさを盛り上げる。時折、老ゾウの顔が画面いっぱいに大写しになるのだが、何かの隠喩なのだろうが、やや意味不明。

 

#12 画面はALLCINEMA on lineから