160225
最近所属することになった大田区の合唱団の指導者の一人、猪村浩之さん(以後、先生と呼ぼう)の出演する舞台なので、勤務後、会場の新宿文化センターまで。ここはJRの駅からは結構歩くが、例のゴールデン街入口を通るおしゃれな小径を行くので、遠い道のりも悪くない。
さて、このシリーズ、タイトルにあるように今回は22回目と、結構長く続いている。たまたま、9年前の2007年1月、#14「小公爵」(シャルル・ルコック)を見ていて、会場も出演者もほぼ同じということで、猪村先生もそこで初めてお目にかかっているのだ。
ご覧のように、ウィーンの喜歌劇からの演目をずらりと並べた構成。正直、初めて聞くようなものばかりだったが、展開が早く、またどれもこれもが楽しく、しばし時の経過を忘れた。出演者も、みなさん、さすがに手慣れたもの、歌も、演技も実に軽快で、いかに聴衆に楽しんでもらえるか、ツボをしっかり押さえているなと感じた。
惜しむらくは、この会場、音響が甚だよろしくない。ジャズなどには向いているのだろうけど、マイクなしのクラシック声楽には、かなり不向きと感じた。
ご覧の通り、固定椅子はまったくなく、移動席のみ。天井が低いのは仕方ない。出しもの次第で、むしろインティミットな雰囲気が出せるホールかもしれないけど。
猪村先生 甘い声とこの風貌、持てない筈がないのだ。
共演者のお一人、北澤 幸さんも今やベテランの域。いかにも体幹がしっかりしてそうなのは、桐朋の出身だが、その前は体育大出身という、オペラ界ではかなり変わった経歴の持ち主だからか。笑顔がとてもチャーミングだ。
シリーズ#23が今から楽しみである。帰路は、JRでなく、最寄りの東新宿駅から大江戸線で都庁前乗り換えを利用。オール都営線で帰宅したから、東京都シルバーパスで事実上、ただ乗り。このホールは、今後この路線を利用しよう。例の小径が通れないのはチト寂しいが。
#8