160228
懲りずに、昨年に続いて、今年も国技館で第九を歌ってきた。32回目だ。昨年も紹介しているが、両国に国技館が戻ったことを記念した始めた事業の一環だが、予想以上にうまく行ったので、その後も途切れることなく継続している。いわゆる5千人第九だが、実際の集計では、4500人を少し超えた程度。それでも、毎年やっているのに、毎回これだけ集めるのはやはり凄いことだ。ちなみに、出演者は北海道から沖縄まで、ほぼ全国から集結し、終演後、司会者が読み上げて紹介する。国外からはドイツ、アメリカ、遠くはボリビアや南アからの参加者も。
⬆︎リハの風景。ひときわ目立つ水色は、松尾葉子マエストロ。動きも喋りも相変わらずせっかちだ。
昨年は桟敷席だったが、立ち上がるのが面倒という理由で、今回は椅子席を申し込んでいたら、2階席の中段あたり。舞台からこの距離だと、オケの音がほんのわずかだが、ずれる感じがするのと左右に陣取るおばちゃんたちの声とのズレが目立って、歌いづらいこと。
だが、今年は、ソリストたちの前方に低い位置だがマイクをセットしていたおかげでソリストの声が明瞭に聞こえたのは良かった。
終演後、平土間へ降りてみた。マエストロ、合唱指揮者、ソリストたちが、一人ずつ挨拶。今年は男性陣が特に良かったとお褒めの言葉をマエストロかいただいた。むず痒いが嬉しい。
蝶ネクタイがうまく結べず、毎度苦労するが、隣の茅ヶ崎在住の鳥取県人が見かねて手伝ってくれた。彼もここは2度目の出演とか。一度、憧れのベルリンフィルの伴奏で、ベルリンフィル本拠地、フィルハーモニカーで歌ったというから、筋金入りだ。
休憩時間に。
アプリコ第九合唱団(アプリコのオープン15周年事業で結成された)有志5名で申し込んで、団体割引となった。(個人で申し込むより千円安い)
今年のソプラノは、人気絶頂の小林沙羅さん。この通りチャーミングな方だ。
バリトンは3度目の共演(?)となった福島明也さん。これから帰るというところを呼び止めて撮らせてもらっちゃった。いかにも人の良さそうな笑顔が印象的。
これまた笑顔が素敵なテノールの山本耕平さん。お声をかけると気さくに写真撮影に応じてくれた。これまでなんども聴いている。今日もまた見事な高音を響かせてくれて、共演できた幸せをたっぷり味わった。学芸大ではクラリネット奏者、のちに芸大に転じ、バス歌手から3年目にテノールに転向という、変わった経歴の持ち主。ただいまマントヴァ(北部イタリア)留学中で、時折帰国して演奏活動を精力的にこなしている。
終演後、仲間と近くの海鮮居酒屋で打ち上げ。合唱情報を交換し、来年の再会を誓い合って解散。