160506
ずーっとこのホールで開催されている息の長いヴォーカル・シリーズ。伴奏ピアニストの吉田貴至さんが企画しているので、いつの間にか知り合いになったが、そんなご縁で最近は吉田さんが指導している地元(蒲田・大森)の合唱団に新規加入してしまった。
VOL.1からずーっと楽しませてもらっているが、やはり出演者が多い方がそれだけ楽しめるのは事実。だが、今回は、初めて外来の歌手が参戦、これまでとはまた違った味を楽しめた。
ティツィアーナ・ドゥカーティなるソプラノ、まったく知らなかった。失礼ながら、半信半疑で聞きに行ったが、これがびっくり!ホンモノだワ!確かに略歴を見ると世界的な歌手たちとの共演あり、数々の受賞歴ありだが、実力のほどは未知数と自分の中では考えていたので、第一声を聴いて、こりゃ凄いと舌を巻いた次第。そもそも声帯からして、全然別物、いわゆる”モノが違う!”ってなところか。
ガタイも、もちろん日本人とはまるで違うし、発声も、もともと生まれながらにして備わったものではないかと疑ってしまうほどのド迫力。力まずとも、普通に、ごく自然〜に高音など楽々と出ちまう、そう、例えれば、パヴァロッティのような感じというと分かりやすいかもだ。これは素人の感想で、プロが聞けば、「何をバカなことを!」と一蹴されかねないが、ま、この辺が正直な感想。
やはり、お二人とも後半ですね、真髄を発揮したのは。大沼さんは、これまで何度となく聞いているので、今更論評不要。相変わらず巧みさが光る。「イアーゴの信条」、「死の都」は唸らせるものがあった。
一方のドゥカーティも、後半の3曲、どれも絶品で、言うことなし。この人、自分の国では、どのような評価を得ているのか、知りたくて、ウズウズする。日本には何度も来ているし、今回もかなり長く滞在して、全国各地で歌うようだ。
終演後、少しお話しするチャンスがあり、写真を所望すると、「あなたも一緒に入りなさいよ」とばかりこのポーズ。この後、ここには載せないが、ツーショットをしっかり撮ってもらった。
今日もおばちゃん達が9割以上。アタシはまったく興味なしだが、皆さん、プログラムに署名をしてもらっていた。順番待ちの列ができていたので、男性陣とはまったく話すチャンスなし。このシリーズでおなじみの坂井田真美子さんや、川越塔子さんたちの姿も見られた。
#16