160512 今年も50数年前の”船友”たちとの会合の時期になった。メンバーの一人、T画伯所属の三軌会の展覧会が、現在国立新美術館2階で開催中。これに合わせて、集まるのだが、残念ながら、年々集まる人数が減って、今年は画伯を入れて5人という寂しさ。皆、高齢だから仕方ないとはいえ、残念至極!
今年のT画伯の作品は、これ。例によって、細々と神話のことが描きこまれていて、画伯から説明を受けないと、意味が分からない。
これにて延々と続いたギリシャ神話シリーズの打ち止めということらしい。そして、これまで描いたこのシリーズを、まもなく那智勝浦近くに完成予定の美術館に展示するというから、その日を楽しみに待とう。
ルーブル美術館の一室を占める、かのルーベンスが描いたマリー・ドゥ・メドゥシスのアンリ4世への輿入れから晩年までを描いたシリーズとまでは行かないまでも、かなり見応えある一室になることは間違いない。
以下は細部。画伯らしい見事な技法が随所に垣間見られる。
⬆︎常連のこの方も、毎回、こうした広々とした海辺を描き続けている。
こちらも、ずーっとこのシリーズを通してらっしゃる。
吉田照美の作品。今年も、自画像を正面に置いている。タイトルが面白い。それにしても、大した力量だわい。
⬆︎愚亭が好きな春田光一氏の作品。これまで競馬を描き続けていらしたが、大きく方針変更されたようだ。色遣いが絶妙ではないか。
T画伯から、制作(自作以外)の裏話をいろいろ聞かせてもらったが、一般人には分からない世界がやはりそこにはあるものだと、大変興味深く聞かせてもらった。
三軌展を見学した後、現在開催されているルノワール展の会場を横に見ながら、千代田線の乃木坂駅へ急ぐ。副都心線に乗り換え、新宿三丁目下車。会場(銀座アスター新宿賓館)着はちょうど1時。別の二人のメンバーが先着で待機中。おなじ世代だから、話題は尽きない。ビールと赤ワインを飲んで、約2時間半。こんなに長居されたんでは、店も迷惑だろう。