ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「エリック・サティ生誕150年コンサート」

160521 所属する合唱団の指導をしてくれている先生方のお一人星野恵理さんが歌われると聞いて北区の滝野川会館へ。

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エリック・サティをこうした形式で演奏するのは、極めて稀なことではないか。そもそも作品数が限られているし、それも小品が多いのだ。従って、先生が熱唱された本邦初演の「ソクラテス」が聞けたのは、大変ラッキーだったと言わねばならない。

ただ、内容について、多少、配布された資料に書かれてはいるが、ひたすらフランス語で淡々と歌いつないでいくから、歌う方もさることながら、聞く方も結構忍耐が要ると感じた。確かに字幕でも流してくれればもう少し興味を持って聴くことができただろうが、予算の関係もあり、もとより無理な相談。

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サティの作品は、馴染みやすいメロディーを持つものが多く、有名なジムノペディや、アンコールで演奏されたジュ・トゥ・ヴー以外で、タイトルを知らなくても、「ああ、あれだ!」という作品、少なからず。

上の説明にもあるように、後半演奏された「ジュヌヴィエーヴ・ドゥ・ブラバン」は、サティ没後、楽譜がなんとピアノの裏から見つかったという曰く付きの人形劇。楽譜発見の後、台本も見つかったので、演奏されることになったようで、本邦初演は2010年。今回はタイトルロールのジュヌヴィエーヴと家臣のゴロは、コスチュームをつけての演奏会形式で上演された。これまた、いかにもサティらしい、なかなか可愛らしい作品。

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ソプラノの中村初惠さん、以前どこかで一度聞いたことがあると思うんだが思い出せず。透明感のある綺麗なお声とチャーミングな舞台姿が印象に残る。

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バリトン古澤利人さん、かなり前から何度も聞いたことがあるが、今回は久しぶりだった。歌も演技も堂々たる中堅バリトンである。その上、長身、イケメンで、今や得難い存在。

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打ち上げでの星野先生とマエストロのツーショット(ご本人の承諾を得て、Facebookからお借りしました。)

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