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ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ヘイル、シーザー!」

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監督・脚本:ジョエルイーサン・コーエン兄弟 予告編を見て、かなり期待して行ったのだが、不発。映画の出来栄えではなく、見る側に問題。こうした作品は、この作品がベースになっている事実が起きた50年代のアメリカ事情に詳しい人でないと、多分半分も理解できないだろう。本作中に描かれるパロディについても、自分なりにリアルタイムで観てた作品も少ないから、楽しみにしていたのだが・・・。

ベン・ハー」をモデルにした新作「ヘイル、シーザー!」を撮影中に、ハリウッドで起きる事件を扱う。シーザー役の主演俳優ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が、何と白昼堂々、撮影所から誘拐されてしまう。誘拐犯とは共産党を信奉するグループ。

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彼の失踪で、毎日巨費が空く失われていくプロダクションでは、責任者のエディ・マニックスジョッショ・ブローリン、先日「ボーダーライン」で見たばかり。いろんな役をこなせる俳優だ⬇︎が、それ以外でも同時に様々なトラブル処理に追われている最中で、身動きが取れない。

さっそくこれを聞きつけたゴシップ誌の姉妹記者(ティルダ・スィントン)が登場、マニックスに脅しをかけたりする。

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しっちゃかめっちゃかな事態はまだまだ序の口!エスター・ウィリアムズがモデルのディアンナ・モラン(スカーレット・ヨハンセン)が、人魚の衣装で水中芸を撮影中、妊娠していることをマニックスに告げて、何とかうまく隠して欲しい迫ったり、

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かと思えば、西部劇で一躍人気者になったボビー・ドイル(エーレン・エアエンライク)が、一転シリアス・ドラマに抜擢されるも、西部劇では生きた地方訛りが激しく、監督(レイフ・ファインズ)が何度ダメ出しをする⬆︎が、何テイクやってもらちが空かず、ついにエディに交代を迫りに来る。このドイルも実在のモデルがいるはずだが、不明。

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水兵の踊りの場面は、明らかにジーン・ケリーの「踊る大紐育」のパロディ。マッチョなチャニング・テイタムにこんな軽快な身のこなしができるとは知らなかった。

ま、他にも笑わせる場面がてんこ盛りで、中年以上のアメリカ人なら抱腹絶倒に終始しただろうけど、日本ではねぇ、なかなかそうはならないのだ。

宗教論議やら赤狩りのことも描かれていて、当時の世相斬りも含まれたり、実に腹一杯になるはずの作品なんだけどねぇ、モッタイナイ!

#41 画像はIMdb, 及びALLCINEMA on lineから