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ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「エンド・オブ・キングダム」

160529 原題:London has fallen 監督:ババク・ナジャフ(スェーデンの俊英ということだが、名前からしてイラク人)前作「エンド・オブ・ホワイトハウス」(Olympus has fallen)を撮ったアントワーヌ・フクアが当初監督として打診されたが、脚本が気に入らないと降りたとか。でも、まあまあの出来だったよ。

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キャスト陣はほぼ全員、前作と同じ陣容。

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米国のドローン攻撃で、家族もろとも住まいを木っ端微塵に破壊されたイエメン人のテロリストの首領が、目には目をで絶対的復讐を誓う。エンド・オブ・ホワイトハウスから2年後のロンドンが舞台。

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チーフ・シークレットサービスのマイク(ジェラルド・バトラー)と一緒にジョギングに精を出すアメリカ大統領、ベンジャミン・アシャー(アーロン・エッカート)。鍛えた肉体が、のちに効果を発揮することになろうとは。

イギリス首相が謎の急死を遂げ、国葬に主要国首脳が集まるロンドンに100人を超えるテロリスト集団が狙いを定める。綿密に練られた計画と猛訓練に耐えた集団により、首脳たちは次々に殺され、残るは彼らの最重要ターゲット、米国大統領のみ。

執拗な攻撃を何とかかわし、待機する専用ヘリに乗り込み、やれやれと思った瞬間、ミサイル攻撃を受け、マリーン3、マリーン2と餌食になり、とうとう大統領の乗ったマリーン1も墜落。(実際には、マリーン3というのは存在しないらしい)幸運にも、マイクも大統領も無事で、墜落現場から逃走。(こうした作品にツッコミを入れるのは野暮というものだが、墜落事故機から脱出して、普通に走るというのは、あまりにもリアリティに欠けて、白ける)

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⬆︎ここは地下鉄チェアリング・クロス駅構内。超人的活躍を見せるマイクのおかげで、ここまで逃げ延びたのだが、さらにすごい展開が待っていて、あわや大統領は全世界に向け、生中継で首を刎ねられる寸前まで。

確かに、前作のフクア監督が認めなかったという脚本の粗さが露呈された場面もなくはないが、ロンドンの主要建造物が次々に爆破されるシーンが余りにも生々しく、息を呑む。メルケルを思わせるドイツの女性首相はバッキンガム付近で射殺される。日本の首相が渋滞で橋の上で、その橋が破壊され、乗っていた車もろともテムズ川の底へ。

先日、オバマ大統領広島訪問の際に写し出された8トンもある「窓付き戦車」と言われる専用車や、エアフォース・ワン、マリーン・ワンなどが登場し、こうした車両や搭乗機の内部などにも大いに興味をそそられた。

本作は完全に男性向け。女性が見ても、まったく面白くないだろう。ついでに、この邦題は悪くない。原題のロンドン陥落よりいいと思う。

#43 画像は公式ホームページ、およびALLCINEMA on lineから。