ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

今年もフェス タサマーミューザが始まる。

160723 自分にとって夏の風物詩とも言える、約3週間に亘るフェスタ サマーミューザ(FSM)のオープニングを迎えた。そして、新たに音楽監督に就任しているジョナサン・ノットにとって初めてのFSMとなる。

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やや睡眠不足気味だったこともあり、2曲目はほとんど居眠りが出てしまい、残念なことをした。休憩時間にコーヒーを飲み、後半に備えた。

久しぶりに聞く「田園」、かなり速い演奏だったが、実に心地よく聞けた。小学生の頃,

最初に好きになったクラシックの名曲中の名曲。やはりベートーベンは凄いと改めて思い知らされた。

このための楽器編成レイアウトなのか、第2ヴァイオリンが右側手前に配置され、チエロは第1ヴィアオリンの右手で、コントラバスは左奥ということに。第1と第2が対峙することで、同じメロディーの掛け合いの妙が強調されているような気がする。

また木管チームが大活躍するが、ちょうど中央に位置し、核になるフルート、オーボエクラリネットファゴットの首席はすべて女性奏者で、2番がすべて男性というのも何か愉快だ。

ジョナサン・ノットの指揮は初めて聞くのだが、暗譜主義かどうか知らぬが、今日に限って言えば、最初から楽譜台が用意されておらず、すべて暗譜で振っていた。どちらかと言えば視覚的に意識してか、結構流麗な振り方だったような気がする。

普通のサイトベンツのチャコールグレイのスーツに黄色いネクタイと、ビジネスマンのような出で立ちで登場、少しはにかみがちに挨拶する姿に好感が持てる。

白人のホルン奏者、ベテランなのだが、一瞬音を外したのが意外であり、ちょっと残念。

終演予定時間は5時と表示されていたが、15分も早く終わったのは、やはりそれだけ演奏テンポが速かったということか。

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