ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

フェスタサマーミューザ第11日

160807

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世界的なホルン奏者、バボラークが指揮する日フィルを聞きに。もちろん仲道郁代の弾くクーラウのP協も大変楽しみに、照りつける日差しを物ともせず、川崎へ。こんな暑いは涼しいホールで名曲を聞くに限る。いつもの癖で、前半に居眠りが出るかと思ったがまったくそんなことはなかった。

「魔弾の射手」の冒頭は、あの有名な旋律がホルンの重奏で始まるから、バボラークの前で失態は演じられないし、相当緊張したのではないだろうか。結果は、堂々たるホルンの演奏でした。

2曲目のクーラウというのは、まったく馴染みがなく、もちろん今回初めて聞く作品。仲道郁代自身が解説しているので、それを下に貼り付けよう。

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ということで、この事前情報がなくてもすぐそれとわかるベートーベンのP協との類似性が認められ、そういえば、ここもあそこも、と似ているポイント探しも楽しかった。ハ長調ということもあり、馴染みやすい良い曲である。

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後半はおなじみの交響曲。やはりベートーベンはいつどこで聞いても素晴らしい!ここでも木管、とりわけオーボエの活躍ぶりにバボラークは痛く感動したもの見え、何度も女性奏者を立たせていた。オケの人たちに対する気配りも相当なもので、普通あまりやらないのだが、奏者たちの間に入ってわざわざ握手したり、お辞儀したり、大サービスだった。指揮もいいけど、やはり本業のホルンを聞いてみたかった。

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