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ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「アスファルト」

160906 原題もASPHALTE 仏 100分 監督・サミュエル・ベンシュトリ(2003年の「歌え!ジャニス★ジョップリンのように」は見ているが、これも変わった作品だった。

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変わった作品だ。まずは画面がスタンダードサイズ。時代を印象づけようとしたのだろうか。フランスのどこか、なんの特徴もない郊外の、築何十年かという古〜いマンションが舞台。そこを舞台に3組の男女のお話。

1組目、冴えない風貌の、自称写真家と、彼が買い出しに行く自販機が置いてある病院の看護婦(ヴァレーリア・ブルーニ・テデスキ、元仏大統領夫人カーラ・ブルーニの姉)。故あって、深夜に自販機に買い出しに来る男と、その時間帯に休憩が取れて、タバコを吸いに外に出てくる女。そこに何が生まれるのだろう。

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2組目、大昔にちょっとだけ売れた女優(イザベル・ユペール)と、隣に住む、母親と生活している十代の嘘つき男。彼に請われて、彼女が出演した大昔の作品をビデオで見るだが・・・。

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3組目、最上階に住むアルジェリア出身の老婆と、空から舞い降りがNASAの宇宙飛行士。「2001年宇宙の旅」、「ゼロ・グラヴィティ」へのオマージュのような映像が出てくる。手違いで、オンボロマンションの屋上へパラシュートで降下してしまう。NASA本部の指令で、とりあえず、マンションの最上階の一室に匿われることに。

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いずれも出会うこともない男女が出会い、そこになんとも言えない笑いと、そこはかと哀愁が漂う。都会の空虚さを描きたかったのか。アスファルトというタイトルがなんとなく分かるような気がする。

大女優イザベル・ユペールさんの存在感はさすがだ。でも、年取ったなぁ〜。ちょっと見るのが辛い。

蛇足ながら、エンドロールを見ていたら、衣装担当として、Mimi Lempickaの名前が。もしや1920年代に大活躍したアール・デコの画家、Tamara de Lempickaの係累かと、あちこち検索したが、不明。滅多にない名前だから、どこかで繋がっているかも知れないが、本人が隠していることも十分考えられる。何しろ、とんでもなく奔放な女性だったからね。

#68 画像はIMdb、およびALLCINEMA on lineから