161008
毎度楽しませてもらっているこのシリーズ、もう何年もほぼ欠かさず聞きに行っていて、毎回何か新しい発見があるので、やめるわけには行かない。二期会が来春予定している本公演「トスカ」に照準をわせた企画だが、本公演に出演するのは城宏憲さん(カヴァラドッシ)と増原英也さん(シャルローネ)で、紅一点の田崎尚美さんはその予定はない。
城 宏憲さん、8月11日のトロバトーレから、これで何度目だろうと思うほど、このところよく聞いている。正直、トロバトーレでは結構ハラハラさせられたが、真夏に連日の強行軍では無理からぬこと。その点、その後、体調もすっかり整い、今日は絶好調で本来の城 宏憲が前面に出ていた。
田崎尚美さん、これまで3度ほど聞かせてもらっていると思うが、リリコ・スピントの典型で、力強い高音が持ち味。今日は、青島先生もびっくりされていたが、高音域でのディミヌエンドの見事なこと!
本番ではバリトン直野 資さんのカヴァーを予定していて、憲兵シャルローネ(ま、端役)で出演が決まっている増原英也さん、なんと芸大では城宏憲さんと同期だったとか。尤も、増原さんはその前に琉球大学を出ているから、年齢的には少し上だそうだが、悪役ぶりがいちだんと板について来ている。スカルピアなどは、まさにうってつけなのだが・・・。
青島先生の話は、相変わらず調性の話からオペラ歌手裏事情まで、幅広く網羅されていて、毎度のことながら、実に楽しいひと時であった。
後半は、このような派手な衣装で登場した青島先生、今日はピアノと電子オルガンを使って、増原さんのテ・デウムの伴奏を見事に演奏された。ピアノがどんどん下手になっていると謙遜されるが、今日の演奏を聞く限り、まだまだ後10年ぐらいはやってもらわないと困る!
城 宏憲さんは、このようなイケメン。青島先生から「美しい」と表現され、さらには、先生得意の似顔絵をホワイトボード上に描かれて、本人照れまくり。
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