ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「草間彌生 - わが永遠の魂」@国立新美術館

170420 当美術館開館10周年の企画展

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初めて草間彌生の作品に出会ったのは、2005年に直島へ行き、フェリーの船着き場に設置された例の黄色いかぼちゃのオブジェを見た時である。現在88歳だが、依然意欲的に制作活動を行なっていることは、しばしばテレビでも取り上げられ、周知の事実。

今回、開館10周年の節目の年の彼女の作品展を開催することの意義は小さくない。

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国立新美術館チケット売り場付近の混雑。木々に草間のシンボル、水玉が巻かれている。アルフォンス・ミュシャ展も開催されているから、無理からぬ行列だ。

行列と言えば、出口付近にも長い列が見られたが、なんとこれは草間グッズを買い求めた人たちがレジに並ぶ姿と判明。滅多にない光景だ!

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大部屋に所狭しと展示されている水玉作品とオブジェ。ここは撮影自由。

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よくまあここまでと呆れるほどの水玉模様の群。これらの作品は、いわゆる工房での制作で、彼女が全体の構図や色を決めて、弟子たちがひたすら水玉を描いて完成させたらしい。

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こういう極彩色のオブジェを見ていると、ニキ・ドゥ・サンファルの作品にも共通しているように思えてくる。

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例のかぼちゃが屋外に展示されている。正面はミッドタウン。

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⬇︎初期の作品

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⬇︎ニューヨーク時代の作品

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⬇︎体調を崩して日本に帰国したのが1973年で、その後の東京での作品。

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若き日にニューヨーク行きを決めたのは、大英断、大正解で、こうした一見奇天烈な作品は、日本にいては理解されなかったろう。

水玉作品は食傷気味で、自分には初期と、1970年代の作品の方により興味が向いた。

画像は、一部国立新美術館のHPからお借りした。それにしても、90歳近いというのに、飽くなき制作欲には脱帽である。底知れぬパッションとエネルギーを感じる。