ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ワイルドスピード ICE BREAK」

170505 原題:THE FATE OF THE FURIOUS (猛々しき者たちの運命)米 136分 監督:ゲイリー・グレー(「ミニミニ大作戦」2003)製作には、主演のヴィン・ディーゼルも名を連ねている。

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テレビ放映分も含めると、このシリーズは全部見ている。特にカーチェイスが好きとかカーマニアでもまったくないのだが、スリリングな展開に毎回唸らされる。予告編を見て、早く見たいと思っていた。

シリーズ前半では、最近事故死したポール・ウォーカーが出ていたので、彼の出演のない本作では、誰が穴埋めするのか気になった。結局、それは無理な話。クリント・イーストウッド次男スコット・イーストウッド(目元が父親そっくり)がやや近い立場かも知れないが、この際、ポール・ロスはあまり気にしてもしようがない。

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今回もさらに途方もない映像・音響で圧倒されるが、見所は、冒頭のハヴァナ(キューバ)でのカーチェイス、ついでマンハッタンでのチェイス、そして最後の最大の見せ場がロシア北部の凍りついた潜水艦基地での、巨大な原潜までもが加わる氷上大チェース。この辺り、既視感が漂うが、「マッドマックス 怒りのデスロード」に共通するものがある。(そう言えば、そこにもシャーリーズ・セロンが出ていたっけ)

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やっと大仕事を終えて、ビーチリゾートでハネムーンと洒落込むドミニクとレティー(ミシェル・ロドリゲス)だったが、どこからともなく、謎のサイバー・テロリスト、サイファー(シャーリーズ・セロン)が現れ、妻子を人質にしたから、自分たちの計画(核ボタン奪取作戦)に加われと脅迫。

仲間だと誰もが信じていたドミニクが敵側に寝返ったことを知ったチームの驚きは計り知れない。これからは敵味方で戦うことになるのか。しかし、こうした窮地に立った時のチームの結束力が頼もしい。敵役のはずのデッカードジェイソン・ステイサム)までが後半、大活躍をしてチームを危地から救うことになるのには、裏があった。

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デッカードの母親が息子説得に一役買っていたとは!(このシリーズ大好き人間のヘレン・ミレンは、以前からこのシリーズへの出演を熱望していたが、やっとこのような形で実現!)

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ヴィン・ディーゼルドウェイン・ジョンソン、凄いツーショットだ。

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少し痩せたかも知れないシャーリーズ・セロン、その分、表情の凄みが増した。「サイダーハウス・ルール(1999)」の、あの初々しさが懐かしい。今回は憎々しい役柄で、先端技術の粋を集めた大型航空機を本部にして、次々に部下たちに指令を発するが、最後は、デッカードに追い詰められ、パラシュートで来ないから脱出、生き延びたようだ。

元カノはサイファーの手下に処刑されるが、一人息子はデッカードにより無事救出、これを知って、反撃に出たドミニク、氷上の大追跡の末、チームに合流する場面は、かなり感動的。

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タイリーズ・ギブソンの自撮りの真ん中にいるのがゲイリー・グレイ監督。みんな自然な笑顔がいいねぇ。

#23 画像はIMBdから。