170627 原題:GOING IN STYLE (自分らしく堂々と生きる、というような意味か)
米 96分 監督:ザック・ブラフ(日本公開の初監督作品、まだ48歳)
1979年に作られた映画のリメイクだそうだ。そっちは見ていない。シルバー世代が若者並みに頑張っちゃう映画、最近、結構あるけど、本作は、さすが3人ともアカデミー賞俳優だけに、見事な出来栄え。特に会話がおかしい。かなりアドリブでやっているような感じ。マイケル・ケインが最長老で83、アラン・アーキンが一つ下、一番若いモーガン・フリーマンも今年80になる。
年金カットやらモーゲージに支払額のアップで、憤懣やるかたなき仲良し3人組が、銀行強盗をやるというんだから、まあ荒唐無稽。小手調べに近くのスーパーで万引きをするが監視カメラやら万引きGメンにはバレバレで、早速とっ捕まる。年寄りだから、無罪放免となるが、味をしめた3人、やはりこの道のプロの指南を受けようと、近くのヒスパニック系ペットショップ経営者から貴重な情報を取得。実は、このヒスパニックは、ジョー(ケイン)が銀行に行った時に襲った銀行強盗の一人。詳しいわけだ。
決行当日、アリバイ作りに余念のない3人、ついに結構時間となり、すべては筋書き通り順調だ。一つだけ誤算があったのは、重い腎臓病を患うウィリーが、動けなくなり、うずくまった時に、そばにいたアジア系の子供に仮面を剥がされそうになり、黒人であることがバレてしまう。
しかし、面通しに来たこの娘、ウィリーが犯人と知っても、「この中にはいないわ!」と、すわとばかりに待ち構える警官たちをがっかりさせる。ウィリーが手に巻いていた腕時計にその娘と同じ年頃の孫娘の写真があったのを覚えていて、シンパシーを感じていたらから、敢えてそうしたのだった。
ともあれ、一応の大金を手に入れ、意気揚々と引き上げ、仲間を呼んでパーティーまで開いて、ジ・エンド。
なかなかオシャレな作品に仕上がっていた。一番驚いたのは、何と言ってもあのアン=マーグレットさんが出ていたこと。上の写真でも分かるように、75歳とは思えぬ妖艶さ、特に口元、目元は昔のまんま。
#42 画像はIMDbから。