ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

フェスタサマーミューザも、今年はこれでおしまい

170811 一昨日の37度越えが嘘のように涼しくなった東京、久しぶりに長袖シャツを着用して、川崎へ。

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なんと、5階席までびっしり超満員。これは珍しい!幕間のロビーの混雑ぶりを久しぶりに見た。売り出し日に切符買ってあったからよかったものの、この異常人気は、反田恭平がもたらしたもの。終演後、楽団員が袖に引っ込み始める直前に出たら、ロビーのCD売り場では、このピアニストのサインをもらおうと若い女性を中心に長蛇の列。滅多に見られない光景だ。

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ラフマニノフのP協3番は、2番に比べられると人気では劣るかも知れないが、スケール感がまた素晴らしいし、超絶技巧があちこちにあり、演奏する側は終始緊張を強いられると思う。この若い反田は、これを苦もなく弾いてしまった。鳴りやまぬ拍手に答えてアンコールとして「トルコ行進曲」を弾いた。一旦、奥に自分で押し込んだすトゥールを無造作に引っ張り、しかも斜めになったまま、素早く腰掛けるや否や、弾き始めて、笑いが漏れる。まあとにかく勢いをこれほど感じるピアニストも多くはない。

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最後のシンフォニーNo.2は、重厚で、随所にラフマを感じる叙情的な美しいメロディーが挟み込まれてはいるものの、全体としては、どうなんだろう、フィナーレを飾るにふさわしい演目なのかどうか、いささか首を傾げてしまった。

東響は久しぶりに聞いたが、知った顔が多く、なんとなくほっとした気分にさせてくれた。やはりホームグラウンドに戻ってフィナーレが弾ける安堵感のようなものが楽団員の表情にも見て取れたように感じたが気のせいか。今日の首席は若い水谷 晃。そういえば、ヴァイオリンの大和田さんも、クラリネットのツルピカのフランス人の姿も見えない。ヴァカンス中かな。

フェスサマが終了すると、夏の終わりを感じる。もはや自分にとっては大事な年中行事の一つになっている。来年はもう少し回数を増やそう。

帰路、川崎駅コンコース直結の商業施設、ラゾナの中央広場が何やら騒がしいと思ったら、

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