ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ボストン美術館の至宝展」- 東西の名品、珠玉のコレクション

170816

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構成は、

I 異国を旅したボストニアンたち

1 古代エジプト美術

2 中国美術

3 日本美術

II 「グランド・ツアー」ー ヨーロッパ美術を集めたボストニアンたち

4 フランス絵画

III アメリカン・ドリーム ー 自国の美術を収集するボストニアンたち

5 アメリカ絵画

IV 同時代の美術へ ー 未来に向かう美術館

6 版画・写真

7 現代美術

出品作は80点。一言で言うと総花的で、いささか看板倒れ。上記のように苦心の章立てだが、一般客への訴求力はイマイチかも。それでも、今日は小雨で、10月の気温の中、当方の予想を裏切る混み具合。3時過ぎに着いたら、30分待ちのプラカード。先日、普通の時間帯に行ったかみさんも、別の日に行った友人も、ガラガラだったと言っていたので、油断した。

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日本美術はさすがのボストン美術館、いいものを山のように持っていて、今回の出品は、ごくごく一部でしかない。その中で曾我蕭白の「風仙図屏風」と「飲中八仙図」が圧巻!

また、左の「涅槃図」(英 一蝶)にはかなりの人だかり。周辺で嘆き悲しむ人物像より、鬼とか動物、昆虫などを細々描きこんでいるのを見たいがため、列が動かない。

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左のルーアン大聖堂だが、学生時代、初めて印象画の素晴らしさを意識したのがルーブル(当時はジュー・ドゥ・ポム)で見たこの作品群。ボストン美術館も所有していたのは知らなかった。30点も描いているから、ルーブル(オルセー)以外にも所有する美術館があるのは当然か。

右はいかにもセザンヌっぽい作品。ただし、かなり小さい作品。

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ミレーの「編み物のお稽古」この可愛らしい作品だが、他にも同じテーマの作品を描いている。

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他に、フランス絵画では、風景画家として名高いアルフレッド・シスレーの珍しい静物画(「卓上のブドウとクルミ」)が出展されていた。

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アメリカ絵画では、断然ジョン・シンガー・サージェントが素晴らしい。

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入口の混雑ぶり。実際には、20分ほどで入れた。

 

画像の一部は同展の公式ホームページより拝借。