171017
自分にとっては、まあまあの作品。そもそも東野圭吾の読者ではないし、この種のタイムスリップものは極力避けてきたが、たまたま上映時間の関係と最近、ある人から聞いた評判で見に行くことに。なにも言い訳がましい説明は要らないのだけど・・・。
1980年と2012年、この32年間を同じナミヤ雑貨店を舞台に行き来しながら展開していくサイエンス・ファンタジーってーとこかな。伏線の張り方がうまくて、複雑な人物関係ながら、構成がしっかりしているからブレないところがさすがなのだろう。
つっこみどころは山ほどあって、「あーあ、こんな映画、見に来るんじゃなかった」と終盤まで後悔していたが、最後の展開がよかったのと、エンドロールの山下達郎の歌のすばらしさで、まあまあの部類。
このタイトルに使われている奇蹟だが、昔(1951)、「ミラノの奇蹟」(Miracolo a Milano)というヴィットリオ・デシーカ監督のイタリア映画があったが、それを意識しているかどうか。普通に使われるのは奇跡であり、神の意志が絡むと奇蹟だということからすれば、本作はどう考えても奇跡でいいように思えるのだが。
#70 画像はALLCINEMAから