180118
今、日本で実力、人気ともトップクラスの男女4名のユニットで、結成はもう10年も前らしいが、自分が聞いたのは2011年の銀座YAMAHAホール、そして翌年の二期会週間(サントリー・ブルーローズ)の2回。昨年は行きそびれた。
大変息のあった個性豊かな4人組で、そうした温かい雰囲気が歌唱にもトークにもよく表れている。今回は、当ユニットとしても恐らく初めて、私にとっても初めての紀尾井町サロンという、多分80席ほどのかなり小ぶりなホールで開催された。
小さいが、響きもよく、使い勝手のよさそうな美しいホールであるが、当然、ロビースペースなどはかなり限定的なので、このような人気ユニットの場合、終演後の混雑はおって知るべし。おばちゃんたちがほぼ9割という異常な比率で、男性客は恐れをなして早々に退散、写真撮影はおろか挨拶するタイミングもなく会場を後にしたのが少し悔やまれる。
前半はほぼ型通りというか、軽めの日本歌曲中心、後半はアチラものを並べるという構成。独唱、重唱をうまく織り交ぜて、飽きさせない工夫を凝らしたプログラムになっていた。
第一部
1全員、2田上、3与那城、4長谷川、5高田、6、7全員、7の前にサプライズで「古都の宵桜」全員
第二部
1田上、与那城、2長谷川、3高田、4田上、5与那城、6長谷川、高田、7全員
それぞれの持ち味をうまく引き出す構成も見事だったが、ピアノの木村裕平の伴奏が素晴らしかった。華麗で、時にジャジーなリズムを織り込むなど、このユニットの特性にピタリと合わせていたテクニシャン!ブラーヴォ!
#5 (文中敬称略)