180215 予告編を何度かみているうちに、見たくなった作品。脚本・監督の中江和仁には初の長編作品というから、なかなかのもの。
5年も同棲し、愛した男が、外出先でくも膜下出血で倒れ、⬇︎警察から実は素性知れずの男と知らされた女。だまされていた悔しさより、彼の素性を何が何でもつかもうとする女の執念!やがてとんでもない過去が。
知り合うきっかけとなったのは例の3.11で帰宅困難者となり、途中で動けなくなった由加利に優しく声をかけてきた桔平(高橋一生)。⬇︎なんの下心もなく、ごく自然な行動だったことが後で分かる。
⬇︎同僚の叔父さん(吉田鋼太郎)が探偵をやっていると知っていた由加利は、高額の調査費をふっかけられるも、依頼を即断し、桔平のパソコンから割り出した四国の灯台調査に乗り出す。
原作が優れているのか脚本が冴えているのか、まったく乱れのない流れは見事だ。時間軸のずらし方がまことに自然で巧みだ。
どちらかと言えば嫌いなタイプ、長澤まさみも結構な好演ぶり。時に品のない表情も見せるが、まあまあ自然で、アクの強さも感じさせない。脇役陣も上手い!
希望を持たせるラストシーンも悪くない。
#10 画像はALLCINEMA on lineから